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というワケで立ち読みしたみっつ。

- 作者: 水城せとな
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2004/12/22
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V・B・ローズ (1) (花とゆめCOMICS (2666))
- 作者: 日高万里
- 出版社/メーカー: 白泉社
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- 作者: 菅野文
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/01/19
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「放課後」はISの子が主人公とは聞いていた。で、裏表紙の解説も読んで複雑そうと思ってはいた。
ひょっとしたら、心に闇を持つ生徒を「闇から」卒業させるカリキュラムとしてこの地下の保健室はあるのかもしれない、と今は思う。
主人公は、上半身は男で下半身は女性らしい。で、初潮が来てしまった上に、幽霊部員のチャラ男に負けたので剣道をやめるところからスタート。ちなみにけっこう女の子に人気がある。「男でありたい」(と言ってるってことは男じゃないって自覚してるんじゃないの? と言われていた)子みたいなので「彼」を使おうかな。
で、謎の女性に導かれて地下の保健室へ。
そのうちやはり、地下の保健室にいた女の子と仲良くなる。彼女は男が苦手で最初は彼女の心の闇に攻撃されたが、事情を理解してくれる相手になって。
「V・B・ローズ」は、1ページ目が今のあたしにはなんだかなと思うが、その後主人公のちょっと年の離れた姉が「妊娠したから結婚する」と宣言して、主人公怒り爆発。あ、主人公女の子よ。
主人公はお姉ちゃんが大好きで、お姉ちゃんの母校の高校へ進学したくらいなのだが(連載スタート時1年生の2月であった)、彼氏が冴えないタイプなのが気に入らないのだ。
そんな主人公・あげはは、小物やらカバンやらを作るのが好きで得意で、自分の作品に蝶のモチーフを何か工夫してつけるので「アゲハシリーズ」と呼ばれて一部で大好評。
ある日、本屋で親友・マモルと別に立ち読みしていたら、綺麗で背の高い男性を見つける。そして彼が口にした「アゲハシリーズ」と。
マモルも別のいい男に同じキーワードを言われており、はて?
とりあえず、葛藤の末、お姉ちゃんのドレスの打ち合わせに付き合うことにしたあげはは彼女とともに「ヴェルベット・ブルー・ローズ」へ行く。するとそこには、本屋で出会った男達がいたのであった、と。
コンビの片方が手を怪我したので、あげはがウエディングドレスの最終仕上げを引き受けることになって……。
その後、あげははお姉ちゃんが実はうっかり屋さんだということなどを知らなかったこと、お姉ちゃんは実は意図して妹にいいところだけを見せていたということ、それはふたりとも相手が喜ぶから(元はあげはが鞄づくりを始めたのも姉が喜ぶのが見たいから)だったということが明らかになる。
昔友人がサイトでレビューを書いていたので興味があったのですが、お金と場所があったら全巻揃えたいなあ。
そして「乙男」。
開始2ページでお父さんがMtFだったんだな、と見抜いたアタシって。
可愛いものキラキラしたもの好き、少女漫画好き。
それでいて、剣道で日本一、って、まあいるわけないよな。
MtFさんて、たいがいスポーツや格闘技好きじゃないもんね(限りはしないけどね、女性でもプロレス好きなひとだっているしさ)。
どうも今のあたしの頭で読むと、女たらしの男の子と、MtFレズビアンさんと、ちょっと女っぽくない女の子の三角関係に見えなくもないのですけれどもこのお話。
あらためて「男らしさ」「女らしさ」ってなんだろう。
いわゆる男の子が好きなものを女の子が、女の子が好きなものを男の子が好きでもいいよなあというのはわかるがまだ当分はアタシも未熟者だからそういわれたら驚きはするだろう。
主人公の飛鳥くんは、女性になりたいとは思わないのだそうだが、「自分は何者なんだろう」とは思わなかったのだろうか?
1話目ラスト、飛鳥くんが愛読している少女漫画の作者が、実は彼に絡んでくる女たらしの男の子・橘くんで、飛鳥くんをモデルにしてヒット作を描いた、というのは面白い! と思った。これが購入の決め手になりました(笑)。
途中で飛鳥くんが恋愛観を語り、橘くんとの恋愛観女性観の違いによって絶交してしまうのだけど、どうも引っかかりを感じてしまうんだな。
好きな人・付き合ってる人がいたら「あ、この人カッコイイ」「キレイだな」「スタイルいいな」「素敵だな」とも思っちゃいけないんだろうか。アタシなんか高校3年生の時応援団で、年下の本命がいるのに10歳くらい年上の先輩をカッコイイとキャーキャーやってたし、21世紀に入った頃なんて片想いの本命がいるのによその男の事メル友になったり呑みに行ったりしてたしな。
レズビアンのはずのMtFさん(法律的にも既婚)がFtMさんについて「カッコイイ」と言ってたのは? とも思うけど(だってその方、恋愛・セックスという意味で男性に興味ないと言ってたもん!)、まあそれくらいは思うかな。
飛鳥くんを見て、マリみての令を思い出したひともいるかもしれない。あたしもそう。というか、生まれたカラダが違うだけで同じタイプだと思っていたが……難しいな。令は「愛を歌うより俺に溺れろ!」の水樹かな?