王室の話というのは大好きだというのは折に触れて書いてると思うのですが。
今回は、楽しめました。
ハプスブルクのほうは知らない話もけっこうあったし。ファーナの娘・カール5世の妹の話とか。ドン・ファン・デ・アウストリアの母とカール5世の話も出てきたし(どちらも河惣益巳*1の「サラディナーサ」に出てきたよな?)。
英国の方は女海賊同士の絆の話が出てきたので、雨傘さんのところにご注進しておいたけど、実は、字数が少なくてあたしには「百合」かどうかわかんないというのが本音。でも、オスカー・ワイルドの話(他にもリチャード獅子心王*2やルードヴィヒ2世が男色家だということに言及されてた。ジェームス2世は?)にも言及されてたので、その手の話題の割合としてはリアリティがあってよかったと思います。多かったら、当事者と腐な人は喜ぶけど、書く側が資料少なくて大変そうだし、萌えに走って質を落としかねないし。
「萌えに走ると質が落ちる」というのはオタクの皆さんはあっちこっちで経験されてるでしょ? 何を書いてもありうるのではないかな。
ただ、萌えが物語を面白くしたりすることもあるから、物事なんでもバランスなんだよね。
バランスの取れた人になりたいし、取れた人でありたいな。