2009年に作者が亡くなった際に当時のマイミクさんのページで彼女の話題が盛り上がってて、ろくに読んでなかったんで疎外感感じたんですね。なので当時から読もうと思ってました。盛り上がってた中には男子もいました。
最近になって新刊書店で探してもらったら版元にもないとかなので、図書館で借りて読んだら厚いのに途中からスピード出て。
オープニングはJUNEでした。この作品にはないと思い込んでたのでそれは裏切られました。
長唄の家元の豪壮な家で起きる殺人事件。この流派は近く大演奏会を開くのでそのために稽古熱心な弟子が殺された。
被害者の格のような話をする分には引っかかるけど、伊集院大介くんに頼ってしまうあたりの山科さんがかわいい笑
下ざらえ=リハーサルで、なんでも知ってるおしゃべりな番頭が殺された。
JUNEカポーの受けの子は意外性を見せてというか強いところも見たかったけど、意外性はあったが弱いまんまだったなあ。恋人の思い詰め方というか盛り上がり用と受けキャラの弱さがJUNEだよ。作者はその先駆者だしな。途中読書メーターではBLと言ってたが、私はこれをJUNEと呼びたい。
この受けキャラの子は家元の孫で、美少女なお姉ちゃんがいる。この子は母親の愛人に恋しててこれが母娘二代続いてるってどれだけ業の深いというか因果な家なんだと思った。こういう話、昔は好きだったけど今はのけぞるなあ。
大ざらえ=大演奏会で命を閉じた人間も。
面白かったし、どんでん返しもあるし、悪くない。
簡単な単語を漢字で書いて、難しい語句が時々放り込まれてて、そこは違和感を覚える。