「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

「お釈迦様もみてる」感想

とまあ、上のエントリは発売ひと月ちょっと前に情報が入ってきた時のをあげておきました(該当日付ってLaLa8月号の感想が入ってたので)。

出羽。
ややきつい表現ありますのでご注意を。
しまいますわ。


あらすじ飛ばしていきなり以下に書いちゃうと(今回ちょっと書きにくい気もするので)。

なんちゅーかですね。
リリアン女学園をトレースしすぎてやしませんか?」
対にしたいようだから仕方ありませんようですが*1

「ここはグリーン・ウッド」っぽいのを期待していた私には、嫌な点けっこうありました。

ひとつ大きな謎が横たわったまま、お話は進んでいきます。

「ユキチがルールわかってないのはなんで?」

これが、余程説明会で居眠りしてたとしか思えないほどのわかってなさっぷりなんですよ。


で、このルールわかってないっぷりが全ての原因。柏木に出会って目を付けられるのも、「アンドレ」というあだ名の*2柏木の腰巾着に嫌われたりするのも、それが原因だよ。


「原因」は、中盤で、予想してなかったシリアスなのが来たので*3、あれま……と、ちょっと神妙に読んだかもしれない。


ところで私、初読時点でこの「アンドレ」と呼ばれているキャラがホント大嫌いでして*4


花寺独特の点は、源氏と平氏・文化部と運動部、なんですが、「烏帽子親と烏帽子子」ってのは、リリアントレースし過ぎでしょ。この名前を持ってきたあたりはさすがだが。
で、前述のキャラは、こういうことが価値観の中心になっちゃってるから、余計に馬鹿馬鹿しくなってくる。リリアンの女の子の方がいっそおおらかなくらいだ。それともこういうところは男の子に特有なのかなあ……(と、ここらあたりがわからんという点においては、自分が女だと実感させられてしまう。ちょい複雑*5)。2年生って学年も考えると嫌な中間管理職のメタファーなんだろうか?(オイ)


ユキチたち1年生4人の関係は好きですよ。
マリみて本編での出番と裏腹に、アリスが掘り下げられてて小林君がちょっと不明な点が多いので、彼についてはも少し読みたいかな。アリスは居丈高な感じがしないから良い感じ*6
ランポーってあだ名の2年生もね。も少し読みたいかも。


何故か今、柏木はあんまり憎めない気がした。


あと。

友達というラベルなんかいらない

という文面は、特に白薔薇ファミリーとの共通項かな。「姉妹」という形に「関係性をラベリングされる」ことによって純粋さが遠ざかってしまうことを恐れていたじゃない。彼女たちは*7


マリみて無印であまり見られなかった「スタアの熱狂的なファンが。そのスタアのお気に入りに寄せる嫉妬」というのも書いてみたんですかね(ストパニではあった。80年代かよと思ったくらい)。


ということにしておこうかなあ。
てなとこで、前のエントリのラストで書いたことを少し書くことにしよう。

*1:「理屈ではわかるが感情が納得しない」というヤツです

*2:あたしこの名前のベルばらキャラなんだかんだいって好きだからこういうキャラには使わないで欲しかったなあ、と最初は思ったんですが、今はなんとなく意味がある気はする

*3:マリみて本編に手がかりあっただろうか。この本には、よく読むとかすかにありそうな気がするから

*4:私とお付き合いのある方でこの本を読んで、「アンタと似てるじゃん」と思われた方は「同属嫌悪」のセンを考えておいてください。「同属嫌悪」というか、ああいう風になりたくない気持ちがあるのです

*5:以下個人的な話だけど、自分がとらえる女らしさと、他者が見る女らしさの剥離のようなものに、ここ数ヶ月違和感のようなものがあったりするので。「乙女度」と「女性度」高い低いはさほど関係ないらしいし

*6:「タクミくんシリーズ」の高林泉とか「花ざかりの君たちへ」の中央千里みたいに、校内でちやほやされていることが性格の悪さにつながっているタイプが嫌いでしてね私→前者はけっこう改善されてくし、後者は面白い方向になった、のかな。アンドレにしても、ひょっとしたら、女の子だと思ったら、あり得ることだから仕方ないやと思ってしまうのかもしれないけど、そういうタイプ周囲にいたことないな

*7:だから聖は、妹をつくるのがあれほど遅れたわけで