「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

マリア様がみてる キラキラまわる 感想

大量に書いたけど一度消えました(泣)。
この巻は、初読でいっぱい書きたいことを感じ取っていたし、いろいろなキャラクターズの関係性にスポットが当たってたので、マリみてに対して思うことも書かせていただきましたが(後述するかも)。

マリア様がみてる―キラキラまわる (コバルト文庫)

マリア様がみてる―キラキラまわる (コバルト文庫)

35Pまでは読んでいていらいらする羽目になる。
特別でないただの一日」とかでもあったように、マリみてを読んでるとたまにあることなので「ああ、またか」という感じだが、いらいらしながら読む。
このイライラの原因が解けた頃、なんでユキチ(祐巳ちゃんの弟。本名があるが漢字変換が面倒だから、わたしはたいがいこの愛称で書いている)はわかったんだ、という種明かしも。それには素直に「早いな」と思った。同じ条件だったら少なくともユキチと同じタイミングでは気づけなかったかもしれない。

祐巳がしっかりしていっている分、由乃の幼さが目立ってきていたきらいのある最近だったけど、それは今回浮き彫りとなったかも。あれは令も祐巳に遺言残すはずだわね。挙句に今回(おそらく)後先を考えずにとんでもないことをやらかしているし。具合悪くなったのは天罰か、はたまた。

もうひとり遺言残されそうな人物である志摩子はことここに至ってとんでもないことを言っていた! あ、でも、ひょっとすると、彼女の大きな外見的特長の理由は少し見えてきたかもしれないね、と今は思う。

蔦子の血縁関係者が初登場(面白い方よ♪)。あと、彼女が自信のない部分というのも今回はじめて見えてきたかもしれない。
でも蔦子はかなり立ち回りのうまい子だと思う。あまり彼女が失敗する場面って、*1少ないと思われるし。気にしなくていい、自信持っていいよ。だいたいひとつできることがあるって素敵だよ。まあ、ひとつ優れていることがあれば認めるというのって男社会の考え方らしいけど、それは個人的に良いところとして取り入れたいし(話がずれた)。

30Pとか(ここで柏木が「意気地なしの僕を許してくれ」と多少芝居がかっているとはいえ言っているのは結構好きである。ついでに言えば、ユキチがらみでもうひとつ、「失敗したけど努力は認める」というシーンは登場する。その種のシーンは気に入りました)、101Pとか、気に障るひといるのではなかろうか。これらの心理描写は昔なら祐巳に同調してたけど、今はそう気を廻してしまう(自分がどう思うかはわからない。本当はそれをはっきりさせた方が良いのかも知れないけど)。なんかそういうのも妙に目に付いた最新刊だった。

笙子のはしゃぎっぷりも可愛かったなー。克美さんがすっかりいいお姉ちゃんになっているのも、彼女の成長だな、と思う。

ラスト近く、瞳子はまさしくツンデレ! それ以外のなんだという感じに炸裂していた感じであった。ショートパンツ(ホットパンツと言うべきか?)にニーハイソックスも可愛かったよ。
可南子はイラストの後姿がカッコイイ! と。動物耳の帽子をかぶっているあたりが可愛いという意見もありましたけどね。もっと服装チェックしたかったけど、祥子がジーンズなのに妙に色っぽいくらいしか。ちぇーっ。

あとふたつ。
由乃は、菜々のことを考えていると令のことを、令のことを考えていると菜々のことを忘れるきらいがあるらしい。ということは、ふたりの在学時期が完全にずれたのはある意味良かったのかもしれないね。
祐巳については……もう少し読み込んでみよう(でもこの本を読んでいる限り瞳子のことを忘れていた感じだが)。

最後に、作中で頻繁に語られていることだけど、姉妹の関係の形は本当にそれぞれだから、姉妹関係がコイビト関係に変わるのもいると思うし、かといってみんながみんなコイビトになるのも何か変だなと思う。時々、男女のコイビトたちのパロディのような関係が書かれることがあるから(「チョコレートコート」なんか典型だな、と)、そういう話を書いて作者がミスリードを誘っているのかなと思うこともあるけれど(作中人物同様若いほど引っかかりやすそうという印象がある私である)。マリみてというシリーズを、「祐巳と祥子の話」というよりも「女の子たちに友情の大切さを教えることのできる女の子を中心に置いた群像劇」という捉え方の方を強くして読んでいるせいか、あんまりに祥子祥子と言われると、「祐巳ちゃん! もっと周りを見て!」という気持ちになっていたかもしれない(特に「薔薇のミルフィーユ」なんかそういう理由でイラついて、かなり怒りの感想を書いていた記憶が→当時仲の良かった子に「お怒りですね」と言われたが、それが今彼女の声で蘇ったよ汗)。
ジャンプでよく男の子を通して描かれるようなものを、世界観をマイルドにして女の子で書かれたものが登場したのが、2000年春のわたしにはとても嬉しかったんだろうなー。だから同人誌もいっぱい出て、ある意味では満足です(笑)。

*1:薔薇ファミリーに比べると出番が少ないからか