「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

おめでたいのにマリみての愚痴はいかがなものか(汗

先日、コミックマーケットに、多分2年半ぶりくらいで行って来たのですが、嬉しい再会がいくつも待っておりました。本当に嬉しかった。ある方とは、その方が本来出すスペースの日じゃない日に共通のマイミクシィのところで会ったけど(爆笑

そやって再会したお友達のひとりの新刊は、めっちゃ上手くなってたと感じて、ああ負けてられないなあと思ったのですが、そのお友達は、マリみて最新刊に関して共感できる意見を言ってました。

以下閉じます。特にid:moto-0221さん、本自体を読むまで以下を読んじゃ駄目よっ?(苦笑
あ、おかしいな、「卒業前小景」まだ書いてないのに

マリア様がみてる―ハローグッバイ (コバルト文庫)

マリア様がみてる―ハローグッバイ (コバルト文庫)


祐巳瞳子編」が書かれると思ってた私の期待はもののみごとに裏切られました(大泣

ことあるごとに、「祐巳と祥子の話なんだなあ」ということを思い知らされてきたけれど、今回読み終わって本当にショックだったデス。

馬鹿な話をカムアウトしますと、実はワタシは、最後の「了」の文字を見落としてたのですが(苦笑)、それを見落としてはいたけど、3年生(薔薇さま祐巳と2年生(つぼみ)瞳子の話が書かれない可能性がめっちゃ高いと感じて、多分「薔薇のミルフィーユ」以来の怒りの感想を持ったりしてました*1

3姉妹となることが可能なシステムというのは、マリみての最大の特徴だったと思うのですが、ここで瞳子との物語を書かないで切ってしまうのは、その良さを6割くらい捨てているような気がしてならないんですよね。ただのモノガマスな女の子同士の先輩後輩の関係なら、濃いのでも薄いのでも、今なら、けっこう見ることができるとさえ私は思うから。


それでも、「妹」なりなんなり、憧れ目線での方が、少女向け分野では物語を展開しやすいのですかね。
誰かの妹であったことのなかった私には、寂しい話ではあることです。まあ、昨年暮れにまたひとつトシをとって、本格的にナツメロCDの最大購買ターゲット世代となってしまっている今は、読むものを、本当に大人向けの小説に、シフトしきってしまった方が良いのかもしれませんけどもね*2

だからか、祐巳が、「年齢差の少ない弟がひとりだけいる女子」特有の、ちょっとした頼りなさを持っていることは、リアリティがあると思えたのですが。


終盤、「あれ? 今ってひょっとして、紅薔薇四姉妹揃い踏みしてる?」と気付いた瞬間はすごく嬉しくなりましたけど、描き方は物足りなかったですしね。
他に収穫がなかったってくらいでした。
菜々との関係の持って行き方というのは非常に由乃らしいのですが、どこまでも令ちゃん中心でしかない発想で起こっている行動だから、後で、こうして妹になった新入生(!)・菜々のことを本当に考えていて、菜々を守ってあげられるのか歯すこぶる怪しく思えましたし。
今回卒業した令と祥子って、この、縦の繋がりを強調して書かれた分、横をおざなりにされた上に、テンプレな部分を避けられなかった犠牲者だと感じてもいます。


とにかく、「3姉妹」でいられる良さ」を、もっと書いて欲しかったし、姉として脱皮した上で、薔薇さまとして活躍する祐巳を早く見たかった私としては、大いに不満と絶望の残る巻でした*3

なんか最近激しいのが続いてるなあ私。どうしたんでしょう?(苦笑)。

*1:自分の責任で購入した他人の創作物に対して、ここまで不満を持つことは私には珍しいことです。

*2:話がやや脱線しますが、私は、mixiを始める2007年まで、姉のいる男性というひとと知り合いになったことがなかったんですよね。自分に弟はいましたけど笑。男兄弟や妹のいるひとは多いんだけど。そんなに「一姫二太郎」って、「姉」って少数派なんですか、って噛み付きたくなったりしています。

*3:エントリ冒頭で出てきたお友達の意見では、祐巳と祥子は姉妹になってから関係を深めていったけど、祐巳瞳子は姉妹になる前にいろいろなことがあった分、姉妹になった時点で関係が非常に成熟してしまった分「伸びしろ」がなくて書きようがナイ、のだそうですが、これにも共感は出来るのですけどね