「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

読んで激マジムカツク本を売りにいったブックオフで、ずっと読みたかった「オッパイをとったカレシ」が105円で売られていたので、まるごと読みました(どうもセコハンで本を買うのってためらうんだよね10代の昔から)。
出羽。

FtMが主人公と思わなかった。あ、これ、うちでは百合扱いしませんので。だってタイトルが「カレシ。」だしさ。
若いFtMライフヒストリー的なお話です。かなりわかりやすい、たぶんトランスセクシュアル。ノンフィクションに近いものを感じる。昭和63年に9歳くらいということは、54年くらいの生まれかな?
幼なじみに、既にいろいろ情報集めをしているMtFがいるっつーのはやっぱフィクションか。「お店で働く」というあたり、昔ながら? 「マーメイドライン あゆみとあいか」でもあった。
主人公は東京でいろんな女の子と出会う。
主人公FtMが「男になる手術受ける」と言って「ブスだから男に相手にされないから男になった」というのはいやに持って回った偏見だなお母さん。ひどいことに変わりはないが。そういう問題じゃないっつうのねえ。
最初の彼女は「ひょっとして」と思ってたら、やっぱり彼を女の子と思ってた。
次の子はキャバ嬢? 甘えたさん。男心をくすぐられていい相手かも(あと、FtMが好きだと言われて、ある意味うれしい相手はゲイの人かもしれないね。性的志向からは外れるけど男として認めてくれてるから→こうゆう話ちょっと書いてみたい。元はあるブログ読んで妄想したんだけど)。
最初の彼女が自殺未遂するのは解せないな。ホルモン打つにも反対してたのに→その時点で関係は終わりとあたしは思ったんだけど。
3番目の子はバイク好きの看護師。なんか一番、「自立したふたり」という関係な気がして好きでした。
クライマックスは胸の手術。MtFの幼なじみについててもらって(この子と恋をしなかったのは、面倒くささを避けたのか。悪くはないけどね)。
まあ、幸あれ! ってとこかな。

MtFでもFtMでも恋人が「健康なのに体と反対の性のホルモン治療する」と言ったら、ストレートには賛成しないかもしれない。「健康な体を壊しちゃう」ことだから。
でも、性別違和が原因で、不定愁訴起こすくらいだったら、賛成するのかもしれない。
とりあえず、読むとイイですヨ。

オッパイをとったカレシ。 (KC デザート)

オッパイをとったカレシ。 (KC デザート)