「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

先日資料をあたりに行った図書館に、以前ぱらぱらと立ち読みした本があったので借りて読みました。FtMさんの本を読むのは初めてかもしれない。

この本の著者にして主人公・安藤大将さんは、競艇という多少特殊な世界で生きている。ここはどうやら、男女の差は体重制限くらいしかないらしい。競艇に関する話も出てくる。漫画のタイトルとしても有名な「モンキーターン」という言葉も出てくる(作者の前作・「帯をギュッとね!」が好きだったので彼のインタビューは読んでいた。後に結構ドロドロとした恋愛を描いたらしい。登場人物の年齢を考えると当たり前、という気持ちでそんな展開にしたのか、読んだ後で作者に聞いてみようかな)。
男女の差のない競艇という世界でさえ(服装の違いはあるようだ。女性はスカート着用が義務らしい)こんなに息苦しいなら、一般社会に生きるGIDの人はつらいと思う。
名前は、ご両親が(女性時代の「千夏」と)同じ画数にしてほしいというのに、自分の好きな名前をあてた、というのが真相らしい。親孝行。優しい人なんだな。

今は彼は、現役を退いている。カミングアウトから結構早かったよね? それは残念ですが、今後は悔いのない人生を生きていくのではないかという気がしています。

GIDの人で、わたしと同じ月・同じ星座の生まれというのは初めてのケース。
余計に応援しないとね。

この本の中で彼がご両親に「お父さんはスカート、お母さんはネクタイで歩いてみて」という場面がありますが、わたしは……3日くらいなら元来のノリの良さで乗り切るだろうけど、1週間たつと、「スカートが履きたい」と言い出すと思います。ジーンズもスカートも等しく好きだから。最近は両方を時と場合により選ぶ、という感じなので余計楽しいです。5キロ落ちただけで違うね。
と考えると、男性がスカートを履かないという旧来の規範が奇妙なものに思えてきますな。履きたくない人は履かなくてもいいんですが。MtFさんでもスカート履きたくないという人いる。あの能町みね子さんがそうらしい。
レディースのパンツスーツの役割と売り上げは、今後ますます大きくなりそうだね。
わしは腹の出方のせいでシルエットがおかしくなりそうで着たことがない。一度着てみたいなあ(ハタチの時から思ってた)。

スカートをはいた少年―こうして私はボクになった

スカートをはいた少年―こうして私はボクになった