
- 作者: 香山リカ
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なんか表紙が違うなあ。

- 作者: 江原啓之
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- 作者: 趙学林,佐藤嘉江子
- 出版社/メーカー: はまの出版
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- メディア: 単行本
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1冊目の前に、わたしがはじめて「自分探し」ということを考えたのは、26歳の時だった。
どのノートにメモを書いたのか忘れてしまったが、これで少し客観的に書けそうな気もしてくるからいいか。
「二重人格」などのさまざまな「特異」な精神の表れなどについて書かれる前半。
後半で書かれる「じぶんを愛するとはどういうことか」というのは、わたしもこれからその真の姿に肉薄して本物の自己を築かなくてはいけないな、と思う。なんかまだ脆弱な自己しか持っていなくてどこかでそれにしがみついていかねないし。
でも「マインドコントロールされる」→「自己を崩壊させられる」→「思考停止してしまう」という方向に行きたくないなー……って、なんかこの文書き方が被害者意識強いな。やだな。まずいな。
2冊目は、結局全部が「すべて自分の責任」というところに帰ってきてしまう本。
弱っている人にとっては鞭を打つ本でしかないと思った。
相反することと取れることも平気で書いてあるし。
今日びの私には「追いつめさせる」言葉しか書いてない。
過保護に育てられた者に関する洞察には納得がいったが。自分で「○○が欲しい」と言う前に周りのオトナが気を利かせてなんでもやってくれてしまうと、「自発的になにかをやろうとする気持ちは育たない」というあたりとかね。
まあ私がこの人の理論を理解するにはレベルが低いということにしておきます。
自信のあるひとが自分は間違ってないと確認するために読むらしい。
大事なことを言わないでただひたすら「自分の責任だ」と言い続けている、ということを「自己責任」という言葉が流行った時に言ったひとがいた気がするが、ここが彼が人気になった理由が隠れているのか、とも思った。
あ、P.152の「メールでけんかをするな」は学んだ。
後半を読みながら涙が出たことは内緒(と言ってもわたしが泣くのは悔しいのが理由であることが多い。最近は悲しいのも増えてきたが)。
3冊目は、訳された佐藤女史が冒頭で「日本人なら歩み寄ろうと努力するところを中国人は歩み寄らない」と書いているが、この一文はよく頭に入れてから読むべきだと思う本。
夫婦別姓だということは知られている中国だが「姓が違えば家族じゃない」から「夫婦は家族じゃない」らしい! ええっ! じゃあ「お母さん」はどうなるの? わけわからんぞ! 専業主婦はどうするんだ。「血がつながってる者だけが家族」って、こりゃアメリカと違って再婚家庭は増えなさそうだ。
ちなみにわたしは、結婚により、母娘・姉弟で姓が違うほうがカッコイイ、という妙な感覚をしているが、これは夫婦でも置き換えがききそう。
この本はぶっちゃけ、何故独身でいるか、という理由を、北京のインテリ男女7人に聞いたインタビュー集である。登場人物の名前が中国ものだから不安だったが、章ごとの登場人物が少ないのでそれは杞憂だった。が、読むごとに怒りを覚えまくった。まだ第5章を読んでいるのだが、そろそろ怒りで本を投げるかも(あれどこ行った?)。
インタビューを受けた者全員に妙に共通しているのが、自分がインテリであることをひけらかしているように感じられるところ。これもムカついた。
原因はいろいろ。育ちや経済観念が違いすぎたとか、妻が嫉妬しすぎたとか(この女房今なら絶対に夫の携帯見てるな。論理の飛躍も激しい。まあ、自分が頭に血が上ったら飛躍しないとも言い切れぬが)。結婚しても変わりたくないとか。
インタビューを受けた「女性」の中には、今のわたしだから思うことだけどFtXちゃうかというのもふたりいるような。
あと、一度失敗したからって「異性とは」「結婚とは」「こういうもの」と決め付けすぎているような気もした。
他に気に障ったのは「知識分子」という言葉と(意味もわからないし。でもなんかいい意味に取れないのだが、良い意味だったらどうしよう)、「女のいい時は10数年」という思想とか→これが、こちらが違和感を感じるほどの処女崇拝にもつながっているのかもね。「処女じゃない。相手ふたり」という女性の過去に「学生時代に身を持ち崩したんだ」という返事をした男というのもびっくり。
この先読んでどうなるかわからんが、この本を読んで中国のインテリに偏見もつ人間は数は少なくても絶対にいると見た。あたしは偏見持ちかけた(もともとわしにとってコミュニケートするのが苦手な民族だし)。
ついでに言えばあたしは高尚と言われるものも俗と言われるものも両方好きでいたいのだけど、ふたことめには「精神性」「クリエイティブ」「創造」だった気がする。