性別が、ない！ ２巻

昨日の大ラッキーに乗って、買って来ました２巻を。
けっこう連載当時のことに触れてあります。

まず、染色体異常が判明したとき。
ご家族の反応がすんげー明るいの！　いいなあ、さすがこの人の家族だ。
お母さまが「萩尾望都みたい」、お父さまが「石ノ森章太郎みたい（字正しいかな？）」という反応なさって、本人は「ＳＦマニアだ」。
うちじゃ絶対こんな反応しないよ、両親とも漫画読まないから。
いや、母は子供の頃サザエさんは読んでたみたいだし、リボンの騎士は知ってるのか。父はわたしが中学生の頃「こち亀」だけは読んでいた記憶がある（まあ４０代男性にとって読みやすいのはアレくらいだろうな）。

胸とった時は、乳首が腐るとかそんな話題。FtMさんが言ってたのってアレか！　と腑に落ちました。ホント、今読むべくして読んだ漫画なんだねこれ。
もんのスゴイグロイネタもあります。注意書きもあったほど。これは、うちのアンテナの中にあるとあるブログで数日前に同じネタが書かれていました。いらなくなったとはいえ臓器を食うなよな。なんて連中だ。そのサイトには、その臓器を海に捨てたら海洋生物に食われたというネタを披露してた方がいらしたような。なるべくそのネタは見ないようにしよう。今になって怖気が……。

ある男性の妻が、一人目も二人目も漫画家、ていうのはまだいい。編集者にはあり得るから。でも、前妻と現妻が一堂に会して落書き大会始めるというのはスゴイと思います。でも読んでて楽しい。
岩井志麻子の「オトコ・ウォーズ」読んで楽しかった方なら、かなり楽しめるのではないかと。

セクマイならではの悩みとか、離婚の裏側とかは、本人のギャグ漫画家である意識がゆえに？　描かないとか。まあ、しょうがないね。もと夫殿（「主人」とか「ダンナ」とかいう言葉を使うのがイヤで「彼氏」という言葉を使ってたあたり、何かを感じるが)も面白い人ではあるが。
http://homepage3.nifty.com/tomorine3908/ekateika.contents/008.shujinkanai.htm
こんな話もあるのであたしは「ダンナ」という言葉の意味を考えず使ってます。友人のダンナのほうとも知り合いだと彼を名前で呼んじゃうのですが*1。
まあ、うちの母も「夫」と言いたい人であったみたいだけど。宇多田ヒカルも似たようなこと言ってたな。
ただ「夫」って話し言葉じゃない気がするのはわたしだけ？
こりゃアエラで「相方」が一位とるわけだわ。http://d.hatena.ne.jp/kayoco/20070312

で。この作者さんの昔のペンネームを聞いて、あたしは驚いた。
２月に宮崎留美子さんのＨＰで見たよ！　
宮崎留美子さんというかなり有名なトランスジェンダーの方がいらっしゃる。普段は高校の、社会科の先生をやってらっしゃる方かな？　この人について言いたいことはあるのだが、ここでは書かない。必要ないから。
で、再びそのペ−ジを見てみたら、ああ、こゆ顔してたのね。
漫画の主要登場人物と化しているアシスタントの美少年のこう君は、何でも宮崎さんのもと生徒らしい。ホントかな？　そんなに世間て狭いでしょうか？

まあ、わたしの脳内ではこう君は新井さんの愛人ということになりかけてます(笑）。ノンケかトランス（とは違うか）にひっかかるたあ、難儀な萌えセンサーやの。いや、百合だって大好きよ。どれか選べと言うのはあたしには酷な質問だわ（誰も聞いてねえ）。

改名についても書いてあります。
診断書と新しい名前できた手紙数通でいいそうだ（これがＧＩＤだともっと大変らしい）。
お母さまに「名前変えようと思うんだけど」とメールしたら30秒で命名してくれたらしい(笑）。ホント明るいご家庭だ。
なんでもほんとにつけたかった名前が今の「祥」で、それまでの女性らしい名前はおばあちゃんが強硬に押したそうだ。ふむむ。
ちなみにこのファーストネームを、ペンネームに使ってる友人がいます。
でも上手くつけたよね。

もっともスゴかったのは、お母さんが若い頃ＧＩＤ気味で、お父さん以外好きになったのは女の子だというカミングアウトだろうか。これにはさすがの新井さんも愕然としてたみたいだ。

次巻は何が書かれてるのかな？

何でもこの夏に、４巻とエッセイが出るらしい。うちのアンテナに入ってる新井さんの日記に書いてあったかと。
宮台真司をあっと言わせそうな同世代がいて、アタシは嬉しい！
アタシも頑張らなくちゃ。
萌えについてはポリ（ポリガミーやポリセクシャルのポリです）なんだけどねえ。
榎木実君も灰原哀ちゃんもゆずゆちゃんも、志摩子さんもリリーナも、デュオも五飛も、涼音ちゃんも、「３７℃（岡野史佳）」の未結ちゃんも(字あってる？　弟に「この子可愛いよねえ」と言ったら「ロリコンと化してるぞ」と突っ込まれたことが）。他にもぞろぞろ出てきそう。

なんにせよ、次も楽しませてくれそうです。

性別が、ない! (2) (ぶんか社コミックス)

*1:選挙事務所におけるトモちゃんの夫殿のこととか