「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

いろいろ思う

昨日紹介の3冊目の、未読部分を。

ラストふたりはどちらも女性だったが、この二人は共感できそうな人たちだった。

その前に、5番目に登場した女性についてだが、最後まで読んで思ったのは、日本における、「少女漫画を読んで育った女性が実際に恋愛をして思う『違う』という感覚」と似たものを覚えているのかなということを思った。

あと。

ひとりよがりの夢の世界に生きている。でも、それもいいわ。(中略)そこいらじゅう俗世のほこりにまみれた女であふれているんだもの。夢の世界に生きていれば、いつまでも若々しくいられるでしょ。

とも言っていたけれども、日本では「『夢の世界の住人』は精神面が幼くてルックスは美しくない」というのが定説だが(耳が痛い)。美しく着飾った女って「俗世のほこりにまみれて」いないのかもなあ……。

まあ、わたしは、自分がオタクであることを心のどこかで自己肯定できてないのかもしれないが(そもそも自己肯定できていることなんか何もなさそう。だから今こんなに精神面が絶不調なんだきっと)。



6番目は、多分この本唯一の子持ちさん。

ダンナがリストラされて、それでギクシャクして離婚につながっていったというケース。比較的日本にこれと近いケースがある気もする(というか妙にリアリティがあり過ぎな気が)。

彼女はこれから結婚する友に以下に書くことを言うそうだ。

結婚しても絶対夫に頼っちゃダメよ。独身時代と同じようになんでも自分で決めて、一人で町に遊びに行ったり、服を買ったり、友達とご飯を食べたりしなくちゃ。いつもいつも夫にまとわりついてちゃダメ。結婚すると、女は独立自尊の精神を失いやすいの。別れるに別れられず、結婚生活を続けている女の人たちを見ればわかるでしょう。独立自尊の精神を失ったら生きていないのと同じよ。

女の人生に果たして、「独立自尊の精神を持っていられる」時期がどれだけあるのか疑問だが。
結婚している同人の友人で、東京からやや遠くに住んでいるのがいたが(年は私と割と近い)、彼女も東京に行くのにはダンナの許可が必要そうなことを言っていてその時は「へえ」と思っていたものだが。彼女は、ダンナから見ると心配な点があるのだそうで(私から見ると彼女はすごくしっかりした、見習いたいと思う女性だったが)。しかし、これが結婚したら当たり前だとしたら。「三従の教え」って今にも生きているのかと思えてしまう。

外出するのに「どこどこに行く」とことわってから行け、という不文律さえ億劫な私にとっては(だってこれも「許可を取る」のと同じ行動のような気がするんだもん。でもって、何時に帰るといったら守らねばならない→これは責任感の発露なのだろうが、一度外へ出ると家に帰りたくないときが多いような気もした自分の人生かもしれない……「ひとりになりたい」時間が普通の女性より多いのだろうか?)、果たして結婚してからやっていけるのか、という疑問が改めて出てきてしまった(こんな調子で子どもを産んで育てたら子どもに支配欲をがーっと向けてしまいそうで怖くなる。というのは被害者意識に陥りすぎだろうか?)。

どうやら、日本で言う「失業保険」は中国では「生活救済金」というらしい→「知識分子」といい、この種の用語解説みたいなものが欲しかったかも。

「お父さんとお母さんが離婚しても私のお父さんがいなくなるわけじゃない」というお嬢さんの言葉がぐっと来る。

ラストは高学歴高収入の女性。

なんだか、「ジェンダー観の転換期」ならではのケースかも。
今日本でよく使われる「格差婚」(いわゆる「玉の輿」だってこれに当てはまるとあたしは思うのですが?)に当てはまるケースのような気がした。旦那さんは、彼女と同じ業界だけど営業成績があまりあがっていないらしい。

奥さんのほうが仕事ができると揶揄されたりひがまなきゃいけなくなったり。

あ、このひと、「美人は得だ」とも言っていたけれども、どんな体格でも得なのか? とあたしは思う。

自分の得意なことを素直に認められないのにはジェンダー観(本人の思い込みの場合もある。これはここで書いたみひろちゃんというキャラクターのようなケース)もかなり影響しているんだなあ、と思わされる。勉強はよくできたけどスポーツはイマイチ苦手、という男の子も、これにあてはまるかもしれない。子どものうちってスポーツできるほうがヒーローだしね(私もなぜかパッと思い出される男子小中学生キャラは、運動ができて手先が器用な気がする→私はどっちもダメだが)。
勉強ができるならまだいいじゃん。
同じ営業所のとある女性は、金利から商品知識からすごくいっぱいあって、入社してそんなに経たないのにすごく勉強したんだなあ、と思わされる女性だが、彼女のダンナは絵が上手で運動も得意なんだそう。だから、「ダンナに似ればいろいろできる子になったのに」と言っていた。が、彼女に似たら将来は大学の商学部か経済に入ってそっち方面で大活躍という線も考えられるのに(でもそれはまだ、子どもの価値観の中の「長所」ではないのか。ついでに言えばこれは彼女が自分の家庭のノロケを言ったというだけの話という線も考えられるが)。


ちょっと話が飛躍するけれども、最近の運動会で「みんな一緒に」ゴールするというのも思い出した。
そういう気の遣い方をしないで、その子ができることはきちんと褒めてあげる、という方向性で行けばいいのにな。

やばいな、はてなではもう書かないと思ってたことをかなり書いている気がしてきた。どうしようか。