「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

女が少年だったころ―ある性同一性障害者の少年時代

女が少年だったころ―ある性同一性障害者の少年時代


女子高生になれなかった少年―ある性同一性障害者の青春時代

女子高生になれなかった少年―ある性同一性障害者の青春時代



読みました。楽しいひと時でした。


前者にはいじめられたことがあると書かれていたのでその種の描写が苦手な私は後者を先に手に取ったのだが、途中で中学時代の思い出の話で「二人の女の子を同時に好きになった」と書いてあったのであわてて方向転換。

お母様の育児日記と今自分がしてる子育てを比較して、自分の子供時代と今の娘さんの行動が同じってところに、何かを感じてるところ、この人ならではだよな。
かけっこは速かったけど、野球をはじめとする球技と、柔道をはじめとする格闘技は苦手。他にもスキーはすぐできるようになったから、運動神経がすごく悪いというんじゃないんじゃないかな。
電気関係は得意、プラモ造りは好き。水島新司は好き。アマチュア無線の免許は中2で、原付が17,8歳? 車はハタチで取った、らしい。車の運転は得意、方向音痴じゃない。思考が論理的で、小学4年のときの威圧的な先生をやりこめてクラスでヒーローだった。ただ、言葉は早かったらしいし、作文は得意だったらしいけど、6歳年上のお姉さんがいておばあさんも同居してたのと、作文は個人の才能じゃないかな? 「赤ちゃんと僕」を読んでると、家族が多いほうが小さい子の言葉が多くなるというイメージがあるし。
やっぱり男らしくない人じゃないと思うなあ、この人。それが男らしくないのなら何かが間違ってるんじゃない? と思う。

幼稚園で最初にできた友達が女の子というので「やるなあ」とか「将来どんなプレイボーイになるか」と言われ、本人は振り返って憤慨してたけど、後者は大はずれじゃないような気がするのはなぜだろう。あと妙に「捨てる」って言葉が出てくるのが気になった。

笑える? 話だと、ファーストキスは小学校1年生で男の子だと言うのにも面食らった。つくづく予想を裏切る人だよな。当時も今もそんなに気にしてないみたいだけど(と言うかここに書くまで忘れてたらしい)「私のファーストキス返せ!」とは叫んでましたね。

中学で、女の子と付き合い始め(ひょんなことからひとりに絞る羽目になるのだがそれについては後悔してないようだった)、つきあってるのに他の子に惹かれ、女の子をふたり振っている。高3の時には新しく好きな子を作ってて、恋愛がらみで5人、それ以上に女の子が登場する。その付き合ってた女の子は。男子校に行きたくなくて選んだ滑り止めが男子校状態でそこにいるのが苦しくなって、受けなおすとき彼女が心の支え、だったらしい。
ジェンダーの悩みがなかったら、ギャルゲーの原作に……ならねえか。
きわどいネタは多いけど、本当にエッチなことは書いてないなあ。
大学(なんとなくどこの大学のことか検討ついた)では、家族構成が変わっていったり、とんでもなく危ない人になってたり。ピンクレディーのどっちかが区別つかなかったのに、大学時代始まった夕やけニャンニャンにハマっておニャン子全員覚えたってのは……中学生じゃないんだから(この文を書いてる私は当時中学生だった女である)。アイドルに興味を持ち始めたのが伊藤つかさからってあたり、なんとなく思ってたけどロリコンの気があると思う。女子高に置いとくには相当危ない人だったんじゃないだろうか。
しかし、「そういう」尾崎豊の聴き方があったとわ。

でも高校で生徒会長やってたし、かなり華やかな青春を送ってると思う。
もてないノンケ男性がこの本読んだら(特に青春編)、怒って本を床にたたきつけるくらいするんじゃないかしら。
なんかそんなことを思いました。


ちなみに、想いを寄せてた漫研の子に「JUNE」を読まされてるシーンはなかなか笑えました。腐女子に縁があったのね(笑)。


あと、サイトを見てて、タバコに関するところに「ハタチでやめた」と言う記述からリンクが貼ってあり、「ネタだろ」と思ってたら、18歳から喫煙してたという描写があって、またびっくり。

「学校の先生」と呼ばれる人が10代で喫煙していること自体には「あっそう」という感じ。驚かない。
なぜならあたしは、小学5年のとき、産休代用で1ヶ月だけ見てくれた先生が「大学受験の息抜きがタバコだった」と語るのを聞いてるからである。今だったら問題ちゃうか?

そういえば前者に星占いの話が出てきた。好きらしい。わたしは、このくらいの年齢の男性で自分の星座を知らない人に会ったことがあるので、それと比較すると、自己紹介に「13星座で双子座」と書くあたりこの人はかなり好きな人だと思う(他に理由がひとつ考えられるがそれは置いておく)。なるほどこれは女性的。
でも、1975年生まれ以降は、「聖闘士星矢」があって、これは多分男の子に自分の星座が何であるか覚えさせた漫画だと思う(だから75年生まれのうちの弟は占いは好きじゃないけど自分の星座を知っていると思う)。
ちなみに終盤この漫画の話題も出てきて、アンドロメダ瞬について言及してるな。
このように妙に漫画・アニメとアイドルの話題はよく出てくる話です。エッセイでつっこみに「ジャイアントロボのコントローラーかいっ」とかってアニメのネタ使うこと多いし。1960年代生まれってホントに漫画やアニメ好きなんだな(同人仲間の最年長が1965年生まれなんだけど、このひとがオタクじゃない友人にまで「チックル」*1 と呼ばれてたらしいの。この事実からわかるでしょ?)


あ、「転換手術」に関することで勘違い書きました。すみません。

*1:「魔女っ子チックル」