「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

砂時計読みました

既に書いたものとは違う個人的な感想をここでは。

「世界最大の1年計砂時計」の存在に、素直に新たな知識を得ました。
12歳の主人公。杏は「わーっ、雪だー」って一人で遊べるほどガキじゃないっての、と一人ごちる程度にはいまどきの子*1
両親が離婚して、母親の実家のある島根県へやってきたのである。
妙に厳しいおばあちゃんとのやりとりは、一番面白いのは、お料理の火の番を頼まれて、時間を計るのに砂時計を使ったら(冒頭で買ってもらってたヤツ)、自分たちの生きてきた時間の長さを「これくらいかな?」と言い合うシーン。一番のお気に入り。
この頃には、「いやで仕方なかったこの村で」居場所を見つけている。たくましい。
第1話クライマックスはすごくつらいこと。
その後で、ばあちゃんに言いたいのは、自分の娘が精神的に弱いと知っていながら何で厳しく言うことしかできなかったんだろう、ということ。弱いと知っていたから、「なんか信頼できない」と思った男に娘を任せられなくて結婚を反対したのかもしれないが。

あたしたちの世代に「風を道しるべに……」があったように。今の女の子たちにはこの漫画があるんだな、と、そう思いました。

人によっては、続きが読みたくて中毒になったくらいはまるタイプの話かも。
わたしも、けっこう読みたい。
絵もかなり上手いしね。

砂時計 (1) (Betsucomiフラワーコミックス)

砂時計 (1) (Betsucomiフラワーコミックス)

このシリーズの思い出話もいつか書きたい。なんせこの作家さん、あたしが浜田省吾を聴き始めるきっかけになっている、ある意味あたしを作ったような人だから。まあ、この作品の続編を出版するのに講談社X文庫ホワイトハートができたんだけど(逆転の挙句、ティーンズハートはなくなっちゃったね)。

*1:個人的なことを書くと、わたしが雪に対する夢を失ったのが、この年齢の頃だった。小学6年――1983年から84年シーズンは、千葉県でも雪の多い年で結構大変だったので。ちなみに、季節風の存在を社会科で習うのが5年生で、その頃弟に「何で自分たちの住む地域に雪が降らないの?」と聞かれたのでわたしはその授業のノートを見せて説明した。この話は、彼がこれで理解したと思い、高校に入ってから当時の親友に「うちの弟って頭いいんだよ」という証明に使っていたネタだったが、その後奴曰く「理解してなかった」というカムアウトがあったけど、それ以来奴はその質問をわたしにしなかったのである。