「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

ホントは明日の発売ですが、近所の本屋に1冊入ってたので買ってきました。
先日ネットサーフィンしてたら作者のサチコさんのブログに迷い込み、その流れで発売を知った本です。間に合ってよかった♪
そういえば、ゲイビアンカップルが「同じ籍に入る」のに、サチコさんは「相手の親と養子縁組」というケースを書いていたので、なんか違和感を感じたのですが、どちらかがどちらかの子供になる養子縁組というのをご存じなかったというのにネットで驚かされたりしました(ちなみに「年上の者が親になる」という決まりがあるとはよしながふみの漫画に描いてあった。だから受けキャラの籍に入っていて結構笑ったかも)。

本の内容は、雑誌に昔の同級生がFtMとして載っていたのでカムアウトしに行くとか、本屋で同性愛漫画を見つけて二人で読み、百合漫画を見て顔が変わっちゃうとか。
前者の話題はすごく好きなエピソードです(ネットで先日読んだ)。
後者の話題は同人女として取り上げないといかんでしょ。
同性愛者さんとやおい百合漫画小説の間の高い壁というのが明らかになりました。
私はこの漫画もすんなり心に入ってきて、面白いと思ったし、大好きな作品ですがね。
まあ、「お姉さまと妹」も好きですが「友情の延長」のようなものも好きですし。前者のようなパターンて、ある意味男女関係のパロディになってしまいかねなくて、対等感がなくていやな人もいるかもしれないし。
「この種の漫画がゲイやビアンの現実をどれだけ捉えてるかは怪しい」みたいな異見は半当事者の佐倉智美さんだけでなく、セクマイに興味のないうちの弟(ただし腐女子に興味はある)も言ってますからね。ただ、佐倉さんは、自分が奥さまやお姉さまにカムアウトするときに彼女たちがあっけらかんと受け入れてくれた手助けを、この種の本がしていたかもしれないとは述べている。むろん性格的なものが大きいみたいだけど。まあ、奥さまセクマイ系の話題に興味のあったひとみたいですが。

あ、途中でFtM2人組が過去の恋愛体験を少し語る場面がありますが、「恋愛はいつも大変」(ま、それは確かだ。悩みは尽きない)で「好きになったら性別もセクシャリティも関係なし」と語っていたのが強いなあ、と思いました。男性ともビアンともノンケともつきあったことがあるらしい。すごいなー。

で、ラスト。
実はわたし、本をあとがきから読む癖があるせいで、ネットに書いてあった「あんなことになってしまう」の意味を知ってしまってから読みました。そうじゃないかとはその文面読んでから予期はしていたけど。
なんか寂しく感じましたが、ま、仕方ないもんね。


前巻でサチコさんが親友のマイさんにカムアウトしたときのマイさんの反応がすごく好き。「他に友達作っちゃったのかと思って」その種のやきもちは30過ぎてもあります(子供?)。よいなあ。