ちょっと前の日付にしてひとつの記事にしちゃおう、これ。
実は槇ようこの「14R」も購入してある程度読んだのですが、3番目の「ワタクシサマ」という作品だけ、どうにも気持ちが悪くって読めないんですよ(短編集デス)。
と書き始めたら、止まらなくなってしまった(汗
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「いいように利用されてる」のが、ダメ。後でカタルシスあるのかな、と思えもするけど。
ああ、「漫画に夢を求める」ってこういうことか。
うん、こういう「リアリティ」は、ちょっと勘弁だわ。
なんでもリアルならいいってもんではないのね。
非常に「今更」なことが今回よくわかったかも。
いつかちゃんと読める日が来るといいな。
いちばん好きなのは、2本目の「真昼に駆け出す」。
最後のコマが最高ですな。
あんな先生いいよね。結局表題作にも出てるけど。
ギターを抱えた姿のヒロインが、すごくカッコ良かった。
今表紙を改めて見ると、けっこうスゴイなあ。手で触ると微妙に凹凸あるのね。
「恋をはじめる僕たちに」は、1番可愛かった。ひょっとしたら(というか「やっぱり」)このひとは、意識しないと学園ラブコメ描けんひとなのかもな、と感じた。
「デイリーニュース」は習熟度、というか、成績でクラス分けが決まってるヒエラルキーがすごいありそうな学校の話。頭はいいけど自分が1番オーラ出まくりな女の子と、バカだけどリラックスした感じの双子の二項対立的な話、とも言える。
このひとの作品に荒れている感じの学校の描写が多いと言ってたひとがいるけど、なるほど、と思う。でも「格差」を表現するような言葉を使って表現するのは、あたしはちょっと嫌かもしれないな、と思いました。
あからさまに「この女の子性格悪そうだなー」「悪いなー」という女の子を目つきから描くのが上手いかも、とか、妙な点にも気づきました。
作者の実力がわかる短編集ではあったと思う。
でも、全部が好き、というひとは、ディープな作者のファンでもない限り、いなさそうだな。
それくらい、バラけた短編集でした。