「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

書きたいことができたが、それを書く前に、書く書く書いてて書いてなかった「熟女の友」のレビューを。関係あるから。って、書こうというのにちゃんと書いてない本が溜まりはじめてないか? 「可視光線」なんか読み終わってもいねえっつの。
のだださんとこのコメントでけっこうプッシュしたので、書かねえと。


恋愛観以外にも。シマコさんの考え方がかなりわかるエッセイといえる。

たとえば、太っているふたりの女。かたや「あたしかわいいでしょー」な自己主張をしてモテず、こなた、デブ専風俗店の売れっ子。
比較すると、前者は後者を見習え、と思ってしまうのだが、このふたりは、最初から目的も目指す自分も違うのだ、とシマコさんは気づく。
前者はデブとして求められるのはイヤで、あくまでも可愛い女の子として求められ、普通の男にちやほやされたいが、後者はとにかくオトコとやりたい(他に、金も欲しい)から、デブをフル活用する。
人が読んでどっちが「痛い」かはかなり明らかで、わたしも後者を見習いたいと思う。こういうたくましい方がひととして好きですわたぶん。
まあ、デブのうちはデブ専と付き合って、そうしてる間にある程度やせて、デブ専と別れる。やせたらまあ、ただのオトコがある程度引っかかってくるでしょう。こう上手くはいかないのが痩身の道なのですがね。
しかしこれって身長にも言えるよなー(あまり書くと、共感するひともいれば傷つくひともいるので書かないほうが良いひとことかもしれないが)。わしは今はやはりデブ専を狙うのか(って、あることを忘れてたわわし、あまりの忙しさと体調の悪化とで)。

けっこうこの手の話は載ってて、他に「私は、プロイモですから」自分を語る「高級店でもナンバーワンでもないけれどそこそこ人気のソープ嬢」の話とか(どういう意味かすっげー書きたいし、以前なら書いてたが、立ち読みしてなにかを感じてくれ。章題は「それぞれの戦略」だ)。

この巻のP.58からは、白人オトコ好きの美貌の敏腕マネージャーも加わってさらにオモシロくなっとるし。シマコさんとできとるとは思わねえけど、なんかいいぜこのコンビ。愛人たちもいろいろ背負ってて面白いが(中国美青年の家庭の事情は「美男の国へ」にしか書かれていないはずなので合わせ技で読むことを勧めるのはその辺にもあるのだわさ)、中瀬「オバはん」ゆかり編集長をはじめとするシマコさんの女友達連中も面白い。この「オバはん」編集長が「魔性の女」として一部で妙に有名でウィキペディアにページまであるほどの人になった所以は北京で見たそうだ。

ただの、「自分がモテてる」自慢エッセイじゃねえか、と思うひとはそう思ってもう読まなければ良い。

まあ、男女のアレコレだが、オモシロいモノは面白いのよ。

さてもひとつ、今度は次のエントリにつながる話を書こうと思う。
これもシマコさんとマネージャーが出会った女だが、章題はかなりそのまま、「アレな女」。
バンドやってて、岡山弁で「ちばけとる」と岡山人が表現するという(イヤ岡山のひとみんながみんなそうではないだろう。ちなみに意味は「ふざけている」)カッとんだ服着てて、アニメ声に変わった立ち居振る舞い。
この女に、会ったはいいが、シマコさんもマネージャーも、同席していたきれいでお洒落で勉強できそうなお嬢さんたちも、みんないないものとして扱われた、らしい。その姉ちゃん、バンド仲間としか会話しないんだって。みんなオトコ。彼女は紅一点。
で、シマコさんとマネージャーは語り合った。
「ある意味アッパレ。女友達は一切いらない、『自分のファンのオトコだけがいればいい主義者』なんだ」という結論に達している。
ある意味では聡明だ。自分を可愛がって暮れそうにない男たちはばっさり斬り捨てる。

熟女の友

熟女の友

とまあ商品紹介して、次のエントリに続く。