「昔からあること」と日本で思われているものが、実は明治以降の、「そう長い歴史のものではない」ことはけっこう多いことなのだけど、りぼんについたイメージというのも、80年代中盤以降のやたらと部数が多かった時代についたものに過ぎないものが多いのではないか、という考えが浮かんでいる、今の私(50年以上ある歴史の中で……後半半分になってきてるのか)。
最近わけあって、「銀曜日のおとぎばなし」を読み返してそう思った。で、この作品があらためてすごく好きになった。
以下閉じますわ。箇条書きっぽく行くが。
・この感覚に同意できるひとというのはあまり多くなさそうだけど、私はりぼんには、「自分にとって楽しい雑誌じゃなくていいから、漫画を好きな人たちを育てる雑誌であって欲しい」んだと思う。上手く言えんのだが。
・本当に楽しかったら卒業しないでいいけれど、基本的に「卒業するもの」なんじゃないかな、あの雑誌は。
・某SNSのりぼんのコミュで、15年プラマイαという長い期間読んでいるひとがけっこういるようなのに、驚きもしたんですが。
・しかし。種村有菜が出て行った後で、竹宮惠子が出て行った後の少女コミックみたいなことが起きたら……という想像は書くだけでいろんなひとから反発が起きるだろうな。
・槙ようこの新作をとりあえず見届けはしたのだが、まだよくわかんない。
・自分にとって楽しい作品は、とりあえず「MOMO」でしょうか。あとは、様子見段階のものが多い気がします。