「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

飴色紅茶館歓談

飴色紅茶館歓談 (1) (IDコミックス 百合姫コミックス)

飴色紅茶館歓談 (1) (IDコミックス 百合姫コミックス)

 通常版が欲しかったのに、夏コミ明けの池袋とらのあなには限定版しかなくて、泣く泣くあまぞんで頼んで余計にお金を支払ったものです(苦笑)。
 ちょっとわけあって、いろいろよそ行きだったのを変えているので、いつにも増して文章がヘンかも(滝汗
 実はこれ、けっこう待望の単行本化だったんだよねー、私には。

 舞台は、閑静で緑多い街にある、「飴色紅茶館」という名の紅茶専門店
 主人公は、飴色紅茶館の若き女主人・犬飼芹穂(表紙の茶髪の彼女)と、彼女を慕って店でバイトする女子高生・琴織さらさ(表紙の背の高い方の彼女です)のふたり。頼りない女主人・芹穂をしっかり者のバイト・さらさが支える、という格好ですが、ふとした拍子に芹穂も大人の顔と物言いを覗かせます。
 限りなく相思相愛だなあ、と感じられるふたりなのですが、奥ゆかしいのかどうにも進展してるように見えません(苦笑)。
モヤモヤさせて歯痒いと思う方もいるかもしれませんが、見守っていたくなるふたりです。「50年後も隣にいてね?」は、悶えたくなる殺し文句ですよ。
 3頭身のふたりの絵を使い、その関係性をポットとコジーにたとえて、芹穂が普段の感謝の弁をさらさに述べるシーンも、3頭身な絵の可愛らしさと、その言葉を受けたさらさの恋心の吐露が重なって、印象的なシーンになっているなあ。
 よそのお店を敵情視察しつつ、私服デートをしている場面では*1、出てきたケーキが美味しそうで食べたくなっちゃった。今後は、お店の営業展開次第で、ケーキの登場頻度が上がるのにも期待したいところです。

 サブキャラも紹介しとこう。
 さらさの同級生の、ジンクスに関するウェブサイトを運営しているメガネっ娘・ハルと、ふわふわのルックスにぶっ飛んだ言動・加えて特技が日曜大工! という日乃夏がレギュラー。
 途中、電話と写真だけで芹穂の友人の話が出ますが、ちょっと意味深なので、ここは今後の展開で、私が気になる点ですわ。
 藤枝氏の作品は、合わないひともいるし、作品ごとにあたりハズレが大きいという意見も聞いたことがある。事実百合姫での前作「ことのはの巫女とことだまの魔女と」は私には合わなかった。
 そんな私が何故この本を買ったかというと、「喫茶店」という舞台設定だけで買っておりました(笑)。だから「けっこう待望の単行本化」だったの。まだ百合姫読んでた頃*2に見つけて、これは絶対単行本出たら買おうと思ってた。
 だって好きなんだもの。憧れなんだもの。「行きつけの喫茶店」って! 大昔っから! 今は喫茶店には求められなさそうですがね。あ、だからこそこれも素敵な夢に繋がるワ。紅茶専門店
 喫茶店ものに目がなくて百合も気にしない・いやむしろ大好き、という方は、読んでみることをオススメします。百合が大好きという方はもうチェック済だろーけど(笑)。

 そうそう、私、藤枝氏絡みの作品では、これも前から読みたいと思ってるのよね。
 お仕事モノと相性が良い作家さんのかもな、という想像が、これを読んで当たることを祈っております。

Alice Quartet OBBLIGATO (角川コミックス)

Alice Quartet OBBLIGATO (角川コミックス)

*1:本人はデートと言っています

*2:今の私には百合姫がお高く感じるのです(汗)