「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

二次創作の功罪

カテゴリであげたふたつに限ったことでないのだがね創作は。
ちなみに今日のタイトルは、うちによく書き込みしてくださってたまりっぺさんの日記によく使われてそうな言葉と雰囲気が似ていると個人的に思っている。文体も彼女の文章に似てきそうな気がしてきた。そのあたり、ご容赦願いたい(題材は間違っても彼女が使わなさそうな題材でもあるし)。長くなるので閉じる。

さて。
また今朝いきなり明文化できてしまったのだよ。

二次創作の特徴としては、書き手が考えなくてはいけないのは基本的にストーリーくらいだったりする。状況……もストーリーの範疇かな? 
キャラクターや世界の設定はもともとできている既製の世界だからだ*1。実際、昔知人のオリジナル小説を読んだが、あとがきに、「イチから設定をつくらなくてはいけないので苦しくもあった」という趣旨の記述があったと記憶している。

ちなみに、その小説*2を読んでから数年後。
以下に書くことはちょいちょいネタにしているのだが、この知人とわたしを含めて、同じ原典で*3同人誌を作っている者が4人、ほぼ時を同じくしてオリジナルを書くようになる*4。出来上がった作品が見事に四者四様で、個性や興味を持っているものの違いが浮き彫りになった。ファンタジーあり、ラノベ風味あり、乙女ゲー風味あり。わしが当時発表したのは「ANGEL ATTACK」だから、このみっつと明らかに違うでしょ?(笑) 漫画だったら当時まだ売れてた? 「YOUNG YOU」あたりに載ってそうな話が書きたかったんだと思う。それかフジテレビ月9枠でドラマ放送されそうな感じ*5。それにちょいとオタク味をまぶしたような? 感じなのかな。

まあ、実は、昔から、わたしのつくる話はというと、小学校時代の、当時出演した学芸会の脚本に始まって、読んだ漫画や小説や見たテレビドラマの設定にかなり似ていたので、二次創作的なつくり方をしていたといえるのだが*6。だんだん変わってきた。
変化の始まりは18歳くらい……19歳かな? 
ジュンスカを好きになったのだが、そのきっかけが「おまえとケーキ」という、メンバーの実話を元にしたロックンロールナンバーだったのだ*7。こういう純粋な話を書きたいなあ、と思って、まずどんな主人公にするか考えるわけだ。その時「なにか部活やってる男の子にしよう」と思い、野球の話になり、その後1995年に見た夏の全国大会が*8むちゃくちゃ面白かったのでこのキャラクターとその周辺をさらに転がしたりしていた。
他に、浜田省吾を聴き始めたときは、「もうひとつの土曜日」という曲に自分の状況を重ねて書いたりしていた。

あと、Aという要素とBという要素を足してつくるというのも結構やる。まあこれは、中学生の頃にもドラマと漫画をあわせたかのようなものをこさえたりしていたが。

ただ、ここ数年は、曲にヒントは得るが、ヒントがやや現実のもの→エッセイやらブログやら芸能人やらになってきている。「つきあってないのに男が大口叩いたせいで結婚する羽目になった男女の話」というのは二次創作でもやったが、これのヒントは南海キャンディーズだしね。エッセイやらブログやら芸能人のほうが萌える関係性を提供してくれているのだろうか、というのは閑話休題。モチーフからだってあるし、自分の過去の中からも湧いてくるし。

まあ、ここ数ヶ月、また少女漫画を読んでいますが、読んだ中から自分がなにを目指すかどんなポイントが萌えるか書きたいかを見つけ出すようになってきてるのかも。たとえば「キスよりも早く」を読んだ時は、前述の「付き合ってないのに結婚した話」を思い出したわけで。


まあ、今日気づいたのは。
プロ志望の書き手(描き手)に二次創作を勧めていないのは、「考える力」を失ってしまいかねないからなのかもしれない、とわたしは思ったわけだ。


昔うちの母は「二次創作」という言葉を知らずに(というか当時あった言葉は「アニパロ」で、「二次創作」という言葉はなかった)「勝手に番外編つくってる」という表現をして、「オフィシャルな相手にそんな話するな」と怒りたくなったり「かなり的確な表現しやがる」と感心? したり。


都内の公共施設での、同人誌の頒布できる種類が狭まったと聞くけれども……とここまで書いて、〆に困っている。

ま、とりあえず、「女オタ」と「二次創作をする者」と「腐女子」はみんなイコールでつながるわけじゃない。ベン図みたいなのを浮かべると分かるのではないかな。弟に相談したらこの3行を読んで「集合を考えるといいんじゃない?」と言っておりました*9

どうもこれ、書いたもの全部アップしていいのかどうかわからない。怖い。
脱線しすぎた挙句なにを書いたかも何処をカットしていいかもわからなくなってしまった。今後再三編集を繰り返すかも。

明日早いんだ。そろそろ寝よう。

*1:ちなみにわたしは、イチから世界をつくってファンタジー小説を書くひとを文句なくすごいと思っている。あまり読んでいないけどすみません

*2:その小説は、当時の私に文体も何もかもが大変フィットしていたせいか、かなり楽しませていただいた。あちらも私の書くものが合っていたと言ってくれていたと思う。今このブログを読んだら絶対にそんなことを言うまいと想像できるけれども

*3:同人用語では「ジャンル」と言った方が良いんだけどね

*4:この知人はすっかりオリジナルにシフトしてしまったようだ

*5:ヒントは某月9ドラマと某大人気少年漫画。2人ほどそのあたりがわかりやすいキャラクターがいたはずだが、パッと見あれ読んであの漫画を連想する者はいない気がした。前出の知人はその漫画の愛読者だが、その知人でもわからなかったらしい→そのわかりやすそうな1人についてそうだったの! まあ、「そのキャラクターの職業とわたし」というと、彼女には別の連想ゲームができてしまっていたかららしいが……ありがたい話である

*6:キャラ名をそのまま使っていい二次創作という概念を中学生になるかならないかの時点で知っていたら戻ってこられなかったに違いない。新井素子が「絶句」で書いてた表現で言うと、「なにかを好きだと思うとお話書きたくなる」

*7:それは高校生の頃の話で当時から演奏されていたという話も聞いたことがある

*8:という表現をしているが要は「夏の甲子園」のこと。単にカッコ内の表現があまり好きでないだけだ

*9:ありがとう