「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

横浜市立大学エクステンション講座「人はなぜ物語るのか?」第2回

おかげさまで、第2回をお届けいたします。私のプロフィールを後でつけておこうかな。
ちなみにこの講座「空想が持つ力と伝播の過程」というタイトルがついています。

さて今日は、開始20分前に敷地内に入ったはいいものの、守衛さんに確認を取るのを忘れて、前と同じとタカをくくり、前と同じ教室に行きかけて、教室入り口に試験の案内が貼ってある。
まずった、トイレ行ってる場合じゃなかった、と、守衛さんに確認して向かいますが、聞き取り不十分で受付場所に行くのも迷うし、会場に行くのも迷うし、入れたのは30分近く後でした大泣 ほとんど講義終わってましたさ。
という理由で、前回ほど内容濃くないです。ごめんなさいです。

今回は、ひと言でいえば「二次創作」。BL回。普段男子同士で妄想することがほとんどないので、実践と聞いて恐れおののく私。
講師は、小曾川真貴先生とおっしゃる、司書をやっててBLにも造詣が深い方。GLも読まれるとか。
レジュメには
「二次創作とは、BLとはなにか?」
「どのように『空想』するのか?」
「具体的な事例紹介」
「実際に関係性を考えてみよう!(記入&提出)」
(番外:なぜBLというう形をとるのか?)

で、二次創作とは? という根本的な問題にも触れます。「本歌取り」「歌舞伎」近代文学だと太宰、芥川、谷崎などの「古典」から着想を得て執筆、など。創作と違うのは「原作がある」こと。かつ、「ある程度、元の作品が通じる」こと。
シャーロック・ホームズ」に焦点が当たります。これを下敷きにした物語は多く、映像作品も二次創作と取れるから。

BLとは、男性同士の関係性を描いた物語
二次創作BLは、原作の登場人物の「関係性」に注目し、「人間関係」を描く物語
一対一の「親密性」は「恋愛関係」へと変換される[:contents]

どんな作品が原作として選ばれやすいかにも触れられていたようです。
さて。あまりレジュメを引き写すのもな。
二次創作で行われることは「ずらす」。
「解釈」をずらしたり、「物語」をずらしたり。
親友、ライバル、相棒、主従、など。
そして、古今の名作文学が取り上げられるわけです。史実もあり*1
走れメロス」「山月記」「ごんぎつね」があげられました。「山月記」は高校でやってないのでピンと来てないんですが。走れメロスもごんぎつねもよく覚えてないな。
ここでやるのは「行間を想像する」こと。「物事の動き」と「感情・関係性の動き」に着目せよ。

二次創作とは「創作」でもあり「批評」でもある、という論考が導き出されます。

私が二次創作やってた8年は無駄じゃなかったな*2

「この作品を読んでこう思った、考えた」「この作品のここがとても良かった」という一種の読書感想文でもある。

ここで課題が出ます(私が来てまだ15分くらい)。

・次の3人の関係性を考えてみてください。
織田信長 ②明智光秀 ③羽柴秀吉
※光秀と秀吉は、主君である信長の寵を競い合っている。
→2人、もしくは3人の関係性を考える →なぜ光秀は信長を殺したのか? 動機を考える。
 ここで私は、光秀と秀吉は、最初は仲良かったんだけど、光秀は信長が何を考えてるかわからない(出る態度はからかってるとしか思えない)、信長と秀吉は親密に見える、だんだん嫌になってきて、謀反を起こせば秀吉は起つだろうから、そこで秀吉の命も狙った……的なことを書いたような気がします。

受講者が自分の意見の発表や質問をして、終わりでした。
現代社会で最上位にある親密な関係⇒恋愛⇒公的領域での親密性(友情)を、私的領域(恋愛)に拡張し、排他的で強固な、最上位にある特権的な関係性とする」
という文言が、レジュメの終わりの方に記されています。

さて、今日は、講義の後、受講生で懇親会、早い話が飲みに行きました。
私は1回目の講師如月先生の隣にいた眼鏡かけた女です。青と黒の切り替えな服着て。
目の前にいたのは、今回の講義目的でこの講座を申し込んだ腐女子さん。
「パン食べながら歩いてたらぶつかった」って、男子と女子でやられたら「少女漫画でさんざん見たじゃん」と思うけど、男同士だと尊いと思う、という発言が出ました。私はそれは理不尽な気がしたのですが、黙ってました(ここで書いてちゃしょうがない)。
あと、講義が行われた会議室にいる時に、講師の小曾川先生が、「金田一少年の美雪ちゃんの存在意義は?」と疑問を言ってらっしゃいました。名探偵コナンにおける新一のカノジョ・蘭ちゃんは空手が特技で、味方のピンチを救ったこともあるし、お話に絡んでいるけど、それと比較して。そしたら飲み会の席で明快な答えが出されました! ありがとうございました! 元は、男性向けの作品の「出しときゃいいや」という感じで出される女性キャラがいや、という意見からくるものだったのですが。

17時半から飲んでいたんですが、私は家が遠いので、背後に座っていらした方々が帰られるという時に、一緒に帰りました。食い散らかしてごめんなさい。駅までは4回目の講師でこの講座全体の観衆をされてる長谷川先生と一緒になりまして、ぬいぐるみは見たのフィギュアスケートの話なんかをしました。
ありがとうございました。

西山のプロフィールを語っときます。
1971年12月10日 東京生まれ 血液型A 多数の引っ越し歴がある。
従姉妹と紙芝居をつくったり、学芸会で出た演劇の二次創作みたいな話をつくったりする小学生だったが、3年生の時、先生がつくってた学級新聞に作文を採用されて勘違いが始まる。
中学3年生でコバルト文庫を読み始めて小説を書き始める。はじめて二次創作をしたのは幽遊白書。図書館のヤングアダルト向けのノートだった*3。投稿もたまにしていたが、1997年、新機動戦記ガンダムWというアニメにハマり、それから8年男女カップルで二次創作を繰り返す(最近では二次創作は数年に一本)。その間に個人サイトをつくり「マリア様がみてる」で百合に手を染め、2006年からはほとんど創作で活動中。
現在pixivでは大人の男女もの「ANGEL ATTACK」を連載、同人誌では王女さまと美容師の物語「G・O・G」を中心に活動。BOOTHで同人誌も頒布してますし、BOOKWALKERさんで電子書籍も頒布してます、興味がわきましたら、いかがですか?

あと、あのひととここだけのおしゃべりのなっがい感想文、アド貼っておきますので、お暇が合ったら読んでください。

kayoco.hatenablog.com
http://kayoco.hatenablog.com/

*1:夏目漱石正岡子規とか、伊達政宗片倉小十郎とか

*2:ほんとに無駄にしてないけどね。エルティファ――G・O・Gは二次創作してなかったら書けなかったし、かなり二次創作的な作品なので

*3:掲示板みたいなもので、オフ会に当たるようなことも主宰していた