「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

バースデイ・ディナー

某所では冒頭に千本桜の動画貼り付けてました。
しかし、初音ミクの曲にハマるとは思わなかったさ。声、具合悪くならないかとか気にならなかったあたり回復してんのかね。

てなわけで、毎年恒例、かまってちゃんデイです。
誕生日です。

今年はちょっと頭が男子中学生と化してまして、忘れるかなと思ったんですが、忘れませんでしたね。
4年目になった、某声優氏からのお言葉は今年はまだいただけてないのですが。

しかし、ネタがなくて、ついったーで、フォロワーの@onilezさんに、「明日誕生日なんだけどブログ用になんかいいネタない?」と無茶振りしたら、「彼女の誕生日にケーキとかゴハンの買い出しに行く百合で(プリン可)」という返答が来たので(もとは、プリンのツイートにプリンええのうという反応が来たからなのだが)、頑張って書いてみました。冒頭にホモフォビアを打ち消す描写入れようと思ったけど参考文献が見つからなかったので、やめました。ただのバカップル。
そういやこの話ネットで書いたか忘れましたが、子どもの頃のある年、弟が、あたしが12月生まれで良かったと言ったんですが、それが何かと尋ねたら、12月でお子様シャンパンが出てて、それを飲むチャンスがほかの家より多い、という理由でした。まあいいけど。

ではショートストーリー行きます。






☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



「好きです、付き合ってください」
 高校2年の時、バイト先で同じ部署になった彼女にひと目ぼれした。あたしより15センチくらい背が高かったが、同い年だった。
 イチかバチか、告白したら、意外にもオッケーだった。
 あたし・杏奈はレズビアンで、彼女・みことはまだ、恋をしたことがなかった。
偏見がある奴もいるから(というのは、ネットで知り合ったレズビアンバーのマダムに教わったんだけど)、本当にイチかバチかだった。
 初めての「おつきあい」が始まって。
 恋をしたことがなかった彼女があたしを好きと言ってくれた時、本当にうれしかった。
 そして、お互い大学に進学して。
 ひとり暮らしを始めて。
 明日は、彼女の19歳の誕生日。

 これまでは、親元で暮らしていたし、受験もあったから、バースデイ・ディナーは外でだったし、高3の時は、お茶だけだった。
 はじめて、ふたりで部屋でいっしょにごはんをつくる誕生日。
 当日と翌日はバイトを休んで、講義はバックれる予定でいた。
 
 で、ふたりでスーパー。
 サラダはあたし特製のパスタサラダにする予定だったから(あたしは共働き家庭の長女として育ったので、料理が多少できた)、キュウリとタマネギを選ぶ。
「曲がってるキュウリでもいいよ。安いから」
「キュウリ1本58円って、安いの?」
 これが彼女・みこと。アタマはいいけど、世間知らずっぽい。
「高いよ! 夏なんか20円だよ!」
「へえー」
「こっちでいいよ」
 4本195円のがあったから、曲がってる奴だけど、買う。
 タマネギは1個20円詰め放題に、みことが挑戦した。
「えーと、こうなって……」
「その隙間にまだ1個入らない?」
「あー、横からごちゃごちゃ言わないでっ」
「はいはい」
 ビニール袋が隙間なく埋まっていく。

 メインディッシュはステーキ。
 スーパーのチラシ、チェックしたもんね。2枚950円だったから。
 あとスパゲッティを買う。
 みことのアパートには、スパゲッティを茹でられる大鍋がないというので、大鍋も買った。

 ケーキ屋さんで。
「2400円のじゃ大きすぎるな……」
「ちょっと! チョコケーキは買わないよ! 年に一度イチゴショート食べられる日なんだから」
 そうだったね。
 家族全員チョコケーキが好きで、残りの家族の誕生日はチョコケーキで、クリスマスはブッシュ・ド・ノエルだから、イチゴショートも食べたいみことは、自分の誕生日しか食べられるチャンスがない。
 あたしもチョコケーキの方が好きなんだけど、我慢我慢。

 TSUTAYAで、今年大ヒットした映画のDVDを借りて。

 みことの部屋へ帰る。
 エプロンを渡して、あたしもエプロンをつけて、レシピが書いてあるページにあいふぉんを合わせて。
 100円ショップや道具屋をいろいろまわってやっと手に入れた実家と同じスライサー(自分のアパートから持ってきた)を使って、キュウリとタマネギをスライス。
 キュウリ1本・タマネギ4分の1をスライスして、塩でもむ。
 その間にみことには、大鍋でお湯を沸かしてもらう。
 スパゲティを折って入れる。
 キュウリとタマネギをを水を切って。
 スパゲティと、マヨネーズで和える。

 ステーキは、塩コショウで。
 出た油で、キャベツとタマネギを炒めた。

 料理が終わって、向かいに座る。
「誕生日おめでとう!」
「ありがとう! んじゃ食べようか」
「うん」
 ひと呼吸おいて。両手を合わせて。
「「いただきまーす!」」
 サラダを口に運んだ、向かいに座ったみことの顔をうかがう。
「美味しい!」
「やったあ!」
 あたしは声をあげた。

 食事が終わるとどちらからともなくキスをして。
 椅子の上でみことのフリースを脱がせていろいろしてしまったけど、それは、また、書ける時が来たら。
 とりあえず、ひと晩中あいしあって、DVDも見ずに、翌日の講義は二人ともバックれたのでした。

                  FIN 



エロ場面は自重。
実は、自分のキャラの、18歳の少年と30代半ばの女性というカップリングでエロ書きたくてたまらなかったんですが、このお話のエロは、どこかで上げたらお知らせします。

では、コメント、お忙しい方はイイネしてってください、