実は現在、12月17日午前11時あたりです(明確に書いても、上がった時間は書いたときから30分以上過ぎてるのがオチだから)。
第1週にけっこうな数の雑誌の感想をやっつけたのと、13日に行ったバイトの影響でこのところ疲れておりましたが、そろそろアクティブに行かないとね。昨夜は、萌え系でなんだかすごい妙なアイデアが浮かんだりもしてましたしね。
さて、この日付の1冊はこれで行ってみますか。
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中里一氏が、2005年に展開していたのキャラクタ−で小学館のガガガ大賞に勝負して、作品が出版される運びになった情報は、私の耳にはとっくに入ってて、週単位で前に読了済みでもありました。PNが微妙に違いますが。
表紙画像見た第一印象。「これはまた露骨に萌え系な……」(苦笑)
百合が好きな方にはお馴染みのひとだよねこの方。私もコミケで1度お会いしたことあったりしてw
で、フィガロ始めた時は「面白そうなこと始めたなー」と、けっこう注目してたから、こうして彼女たちが商業媒体で拝める日が来たのは非常に嬉しいんですよ。多くのひとに知ってもらえるきっかけとしては上々だものね。やっぱりネットって、特に縦では読みづらいもの。
文(あや)ちゃんの年齢が1年下になって、主人公初雪嬢と4歳違いになってたのはいい感じですね。個人的な気持ちでしかないですが。
葉桜さんのぶっ飛び具合もなっかなか。
さて、出版の段での著者のコメントが、
友情に逃げないフルスイング百合で姉妹愛・母娘愛もある
なんですけど、これってよっぽど「友情に逃げた」エンディングを読む羽目に陥ることが多かった、古くからの百合好きの多くが味わったトラウマから来てるんだろうなあ。
そこを考えたとしても、あたしはヘンにベタ甘い姉妹関係や母娘関係は「そりゃ嘘だろ」と思ってしまうので(きょうだいに関してはどんなジェンダーでも)ベタ甘は首をひねるから、初雪と葉桜のスキンシップは、こいつらが実の姉妹だと思わん方が個人的には良さそうな感じ。
リアルに想像したら気持ち良さそうかもと思えなくもないのですが(笑)。
愛さん(めぐみ、ね)と葉桜の関係やお仕事もはっきりしなかったけど。だからスカッとしなかったけど。
一番気になった点は、初雪の語り口に二通りのパターンがあることなんだ。
愛さんを「お姉さま」、一人称を「わたし」、語尾が「デスマス調」、というパターンと、「川井愛」「私」で語尾が常体のバージョンと。
あたしには、この作者が、ネタとマジの境界を見せたがらない*1タイプというか、一筋縄ではいかないというイメージがあったから、この語り口の違いが、後でなにか読者の足元を掬うポイントになるのではないか、と思いながら緊張して読んでいた。
なにもなかったけど、
お話も、4人の女性の関係性に絞られてるし。
ウラで巨大ななにかが蠢いてるんだけど、そっちはさわりだけ見せて*2、メインキャラクターの(たとえば恋愛)関係だけ書く、というのって、21世紀に入ったあたりからの流行なんだろうか。そこらへん書けないから、書くのをあきらめた話があったんだけどなあたし。時代変わったの?*3
愛さんと初雪さんの年齢設定はすごく斬新で好きは好きなんだけどね。
とりあえず、彼女たちにもっと会いたいとは思うんだけど、なんとなくスッキリしなかったです。
童話・寓話にも私は詳しくないので、本筋とどう絡むのかわからなかったし(どうせバカですしね)。
〜〜おまけ
フィガロのサイトで作者が愛さんに関して言っていた、
自分という人間を外部から規定しているものすべてを断ち切って、純粋な自分自身になることを求めています。
という言葉。
あたしは今年、こういうタイプの人間に会ったのかもしれない。
自由を欲するという意味合いでなら、あたしも彼女と同質なのだと思えるんだけど。
こんなんで大丈夫かな。
あと、この記事ってリンクとかが膨大になりそうな気がして疲れそうだと思ったから、さほど手をつけたくなかった部分がある。
でもまだすごいのが待ってるから頑張らんとな。