「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

横浜市立大学エクステンション講座「人はなぜ物語るのか?」第5回

1週間近くのお待たせでした。講義当日夜から体調を崩していたためであります。マイミクシィおひとりさまから、楽しみにしていると期待の声を今回寄せられており、メイドというテーマのせいで今回PVが多いと予想されます。
最終回だしね。

今回、ギリギリまで行けるかどうかわからず、行けるとなったのは当日の朝でした汗
いつものクリニックへ寄って、ご飯を食べた段階でなんだか、腕にちくっとするものを感じた。病院に行ったんだから体温くらい計ってくればよかったが、それをしていれば今頃このレポートはないかもしれない。

早く行って、時間をつぶして、レジュメを取りに行ける時間になったのでレジュメを取りに行き、教室に入る。まだ時間があるのでレジュメをざっと見て、こりゃ今回記事書くの苦労するぞ、と思った。なにせすごいみっちりぶりなんだもの!

講義開始。まずは先生の自己紹介から。
今回の講師の先生は久我真樹さんとおっしゃる、英国家事使用人研究者の方。研究成果をコミケで発表していらっしゃり、近年は商業出版もされているとのこと。
で、先生、このページにいろいろまとめてくださってらっしゃるのよ。
note.mu

こりゃ私がやること何もないわね、とも思ったが、それでは意味がないし、ひょっとしたら上がってないか日参してくださってる方がいらっしゃらないとも限らないので、話を進める。
メイドだけでなく執事も研究してらっしゃるとのことで、「英国家事使用人研究者」ですって。

授業がてっさ早くてついて行けなくて、ノートのとり方が中途半端なので今じゃノートだけでは内容がよくわからず、体調が悪くて記憶も怪しいのではっきりしないレポートになりますことをご了承くださいませ汗

もとは「名探偵ポアロ」が好きでそういう小説を書きたい、と資料を買った。
で、調べているうちに、調べている方が楽しくなっちゃったとおっしゃってらしたかな。
最初はまとめて記述してある本がなくて、少しだけ載ってる本を読んでいったんですって。
そのうち家事使用人自らの自伝などを読むにつれて、「生きざま」を読むようになるんだそうです。
ファンタジー世界のアイテム・魔法・職業などの解説本などをモデルに本をつくるようになったんでしたっけ。
研究者はイギリスには居たそうです。
でも、メイドたち自らの自伝がたくさん出たとかで、研究がとりわけ進んだ時代があったみたい。

資料には、家事のマニュアルや、年収に応じた雇うべき家事使用人の必要数の提案、給料の記載、使用人に何をさせるべきかなどが書いてあったとか。

「家事使用人」の職種はすごく細かくあります。大きなお屋敷だと、その細かい職種の数だけ人がいるけど、中産階級の家族だと、ひとりで洗濯から掃除から来客へのお茶から炊事からベッドメイキングから何でもやる(エマなんか最初そうだったよね?→途中まで読んだ人)

労働環境や、待遇、就業事情、就職転職、労働事情、や人口なども教わりました。

お屋敷が元は、闘う身を守るお城だったのが、王権が強くなったおかげで、私設軍隊が取り上げられて、「館」に変化していきました、と。

使用人を多く抱える邸では本当に分業化されてて、使用人の間で身分差もありました。これは、幼い働き始めた時は下から始めるけど、だんだん職場を変わると、身分も上がるのだそうです。

で、この講義で扱う時代はヴィクトリア時代から第2次世界大戦終了あたりまでの100年ちょいだけど、この時代って、生活のレベルは上がれども現代と違って家電がないから、近代化する生活を享受するためには家事使用人が便利かつ必須だった、と。
最盛期は100万人前後がこのお仕事をしてたんだそうです。女性多し。女性がキャリアがさしてなくても働ける数少ない職業だったのかな。

洗濯にアイロンが必須になったり、衛生面の常識が変化して、それが毎日必要になったり。
人件費が安かったから可能なわけなんですがね。タクシーもない時代だから馬車を所有してたり、近くの家に連絡したい時は使用人に手紙を託したり。

近代的な経済の発展は、「雇用主」を増加させたといいます、貴族や地主だけじゃなく、新富裕層。あと政府の職員の増加【軍人や警察官含む)。
農業が強いと土地に縛られるけど、商工業が豊かになり、交通網が発展して異動も楽になったし、求人広告も普及し始めたし。


現代の労働事情と共通項があるので、思いを馳せるのは可能なわけ。

勤め先の規模によって労働環境が違ったり、大きなところではスペシャリストになるし、小さなところでは一人で何でもやるし。
同僚がいて、上司や部下もいて。
転職を支えるエージェンシーもあって、上流階級にコネのある所が合ったりとかね(江戸時代に口入れ屋ってなかったっけ? ということを思い出す私)。
採用や退職のプロセスも現代のあたりまえが行われてたんだそうです。退職ひと月前に言うとかさ。

1971年に使用人ドラマが当たって英国でブームになったとか。
で、別の視点で語るひとも増えて、家事使用人研究が進んだんだって。
最近だと「ダウントン・アビー」もブームになったね(みときゃ良かった)
ここの数行執事ブームの話かね。

最後に現代日本のメイド。
なぜか日本のブームの研究者でもあるそうなこの方。
日本ではメイドと言えばメイド喫茶なのだとか(なんかおかしいよ)

ブーム前の作品にもたまに脇役として登場してたんだよね。ベルばらとかさ。「有閑倶楽部」なんてお母さんがなぜか元メイド笑 そんな設定会ったなあと懐かしく思い出します、、りぼんでたまに読んでたからね。
あと、「一時的に」メイドになるケースも多かったとか。身を落とすなどして。

これがmアダルトゲームに、90年代に、「血縁のない女性を家に置く方法としてよかったのか」、定着して、主役の作品が拡大していくのである。コスプレブームとの合致もあったのかな。
日常的に書けるようになってしまったり。学園祭の模擬店とかで。
会長はメイド様も登場して。

アンナミラーズなどの定着で、喫茶店員の制服に萌えるのがあたありまえになったし。
最後には「コスチュームカフェ」なんて単語も出ましたよん。

とまあ、ノートとレジュメを見ながらざっくり思い出してみました。
久我先生の同人誌も1部いただいてきましたので後日読みます。
講義途中から寒くて仕方なくて、京急乗って川崎着くまでガタガタ震えてたし、川崎で酷いことになったし。
講義途中からあくびばかりしてたし、先生すみません。京急川崎駅の皆さますみません。

この記事書いててうち間違いをよくしたので、本当はまだ本調子じゃないのかな。

このシリーズ、最終回でした。
拝読有難うございました。