百年の預言
2分冊の、昔から気になってた本をやっと読み終われました。なんか妙に読みにくかった。そんなに硬い文体とも思えないけど。
ルーマニア革命を背景にした恋愛歴史絵巻ってところでしょうか。絵巻は違うか。
19世紀に活動して夭折したポルンベスクという音楽家と彼の代表曲「バラーダ」、そして、ルーマニアのある家庭に伝わるポルンベスク直筆の謎の楽譜、を巡って物語は展開します。
登場人物は、日本人の外交官マガキ、マガキの再会幼なじみでバイオリニストのミツコ、妻を亡くして単身赴任のマガキの接待? を手伝ううちに動乱に巻き込まれる日独ダブルのビエナ、そして、謎の楽譜が伝わる家に生まれて、物語の始まりにルーマニアを脱出してくるルーマニア人オーボエ奏者のセンデスの4人かな。一足先に国を出て日本に着いたセンデスの姉とか、いろいろなひとが絡んでくる。
歴史もの、革命ものが好きで、乙女度低くなったな、という自覚のあるひとにおすすめします。いろんなカップリングでエッチシーンが出てくるので笑
でもこの官能シーンの文章は、身につけたいタイプの文章だと思い、次の休みで一回は模写したいと思いました。朝日新聞の朝刊の連載だったから面食らった読者もいたらしいけどね笑
連載終了直後から興味があったので、やっと読了できて嬉しいです。

- 作者: 高樹のぶ子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2002/03
- メディア: 文庫
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読んだのはハードカバーなのですが。