なんか、お金のあった頃も、精神医学系? の本とか歴史とか語学やら漢字検定のテキストやら、いろいろ買ってましたなあ。とりあえず読んでから売ろう。なぜか「あの」エハラさんの本まで1冊あったわ。帯に林真理子の推薦文付き(笑)。よほど人生に迷っていたんだな(同人誌とNHKの語学テキスト、それも数年前の各国語ごとにカラフルだった頃のヤツね、が同じ部屋にあるってのはかなりカオスだと思う)。
今読んでるのは「カレン坂高校」の1冊目(8月に出たヤツね)。どうも好きになれるキャラがいなくて困ったもんだ。なちるもみひろも徹くんの母親もうらら先輩(このひとは口絵ウラのギャグ風笑顔は可愛かった。表のおすまし顔はまんま小笠原祥子で最初に見たときは心底びっくりしたけれども→描いてるひとが同じだからしょうがないか)も。
良かったのは月子さんとリコちゃん(漢字がめんどいので片仮名で書く)、あと徹君かな。彼を「ホモ」の一言で切り捨ててたサイトさんありましたけど、それはもったいないよ。こういう読み取りにくい男性キャラは新鮮だと思う。まあ無神経さも感じますけれどもね。
実は今日会社で、長年の友人とちょっとしたやりとりをして、その身も蓋もなさにちょっとがっかりしたんですが、帰りの電車でこの本を読んでいたら、こちらのみひろとなちるのやりとりもなんだかリアリティが感じられなくて。正直言って萌えなかったデス。男の子たちのほうが面白かった。小説の文章担当の方、どっちかっつーと男の子のひとなのかな?? みひろのレトロさは作中人物も描写してましたけどね。
まあもう十代じゃないんだし。姉妹間のやりとりだって「ももいろシスターズ」の方が好きだしなーわしは。彼女たちのように名前にちゃん付けで呼び合っている友人がひとりだけいますけれども、ああではないんですよ。何かベタ甘すぎて彼女たちは。というか幼なじみでああいうのって……ああなるものかしらん。
事件の方は最初立ち読みした時からびっくりしてはいたし、そっちがらみの月子さんの心理描写やらなんやらは良いけれども。あと、みひろが、なちるに憧れるあまり自分の得てである勉強ができるという点を疎ましく思っているみたいだけど、これはある意味思春期ならではだよね、と思った。
- 作者: ひびき玲音,鈴本紅
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
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