書き忘れていたが、上記の本には読みきりがひとつ同時収録されている。
「月とひまわり」といって、女たらし系の男の子に「1ヶ月限定で付き合ってください。全寮制の学校に転校しちゃうので」と告白して付き合い始める真面目なヒロイン(彼が行きたいライヴのチケットで釣ったのだが)。
クラスメイトからは「サイボーグ」だと揶揄されているけど、だんだんキレイに変わっていく。
彼は彼女を良く知るにつれて彼女に惹かれていくけど、実は彼女は難病にかかっていた……というお話。
難病にかかっているヒロイン、というのが、えばんふみがりぼん2007年7月号から連載を開始した「木々のゆくえ」と共通してるけど、こちらは作者が10年近くプロをやって今年代表作が文庫化されるクラスの作家だからか、えばんふみより明らかに上手いものを感じる(その分えばんは若さフレッシュさがあるけど)。
同じ高校が舞台だからということでこのコミックスに収録されたみたいだけど、コレが入ってたおかげで代金以上の満足度を得ました。
「木々のゆくえ」に関しては、「40Pくらいの読みきりで描けた題材」と手厳しいことを言った人がいるけど、この作品を読んだ後でこの文を思うと、頷けるものがあるかも。