お久しぶりです。
久々に書こうと思います。
この本は銀河英雄伝説の、作者監修のトリビュート版、ぶっちゃけて言えば、公式でプロ作家が二次創作をやっちゃってます。
6本の小説作品が入ってます。
ラインハルトとヒルダの新婚旅行中の一幕(ダブルパラになってます)、ヤンの士官学校時代の、同期の恋バナをキャゼルヌ伝いに聞いたオルタンスの反応、本編に先立つこと5年前くらい昔のとある艦隊戦の一幕、オーベルシュタインの大佐時代に起きた女性部下殺人事件を被害者の同僚視点で、ヤンの士官学校卒業直前にジェシカの後輩主宰の芝居に出る話、ゴールデンバウム朝銀河帝国草創期の航路図のプロジェクトX、と言ったところ。
1番好きなのは5本目。3話目と6話目は読みづらくて進みが遅く、1番進みが早かったのは4話目でした。あっと言わされたのは2話目。オルタンス凄いな。
5話目で初めて、ヤン・ミルズ理論なるものを知りました。そのヤン博士がまだご存命で、来年まで生きて100歳のインタビューをヤンたちが読むんですって。いいなあこれ。ロマンあるなあ。青春でもあるし。アッテンボローもいい。
6話目は原作に出てくる名前は大帝ルドルフのみの、過去の時代の物語。これで思ったんですが、銀英伝って、帝国同盟フェザーンのどれかが舞台になってれば、オリキャラばかりでも二次創作が成立するくらい世界観がしっかりしてますね。そういう話好きだわ(こういう、世界観だけ原作でオリキャラを使う二次創作で面白いのってパッと思いつくところでマリア様がみてるだったり)
また一段と、銀英伝が好きになりました。
あと、艦隊戦が出てくる話か1本しかない笑 これも大人の事情が大きいようですね。ミステリ・タッチの話が多いかな。裏には必ず何か事件がある。
この世界観でミステリもやれるのか、と確認したくて、借りてあった外伝1巻を読み始めました。短編集じゃなかったの? と肩透かしですけど。
ナンバリングがしてあるということは、2巻以降も出るのかな、どんな方が書かれるのか、知ってる作家さまは書かれるのか、色々楽しみなシリーズです。
#読書感想文