「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

とりあえず「スパイシーピンク」を。

なぜか女主人公に妙に共感しまくりでしたわし。
自分で満足のいく仕事をしたいというところ?
お話を考えるシーンで無難な言葉が使われていていい感じ。
インターネット時代、彼女に共感するヒトは多いかもしれない。専業主婦になりたいヒトには勧めない漫画と思っておくといいかも。

主人公の同業の友人・美園さんのキャラはなんかいやな感じだけど、一箇所妙に共感できる台詞があって、ひょっとしてこのヒトもわしと同じ家庭の事情があるのだろうかなどと馬鹿なことを考えてしまった。
彼女が言ってることのヒントはたぶん一条ゆかりだと思う。
女主人公・桜が作者の吉住さんで、美園が矢沢あい女史だという意見をどっかで読んだけど、矢沢さんこんないやな女じゃないでしょう! 何処をどう見たらそうなるの、ってふたりの関係性が近いとでも言うんだろうか。

男性キャラクターは……「彼氏役」だと吉住作品によくいるタイプかしら(「主人公」だと単純熱血お子ちゃまタイプが来る。「君しかいらない」とか「ミントな僕ら」とか、「チェリッシュ」の中の短いのもそうだったかな?)。しかしあれは言いすぎじゃないか?

一番のお気に入りシーンはP.109から110の、彼の腕に頭を巻き込まれた桜が「GJ」って左手親指を突き出すあたりかな。

絵は、誰かはてなダイアラーさんも描いてたけど確かに魅力はなくなっているのかも。というか、かわいさが消えて淡白になった感じ。これもまた、大人向けに来た味なのかしら。

この雰囲気は子供向けのりぼんだから浮いてただけで、大人向けへ行ったらどうなるかなとも思ったけど、めっちゃ良かったです。これ目当てでコーラス購入しようか迷いますわ。

あとがきに出てきた昔の話だけど、りぼんの漫画家が「楽しくないのに自分を曲げて描きたくないものを描いてる」とは思わなかったですよあたし。というか、その雑誌のカラーが好きで投稿してのし上がっていくんだから。たまにこのひとこの雑誌ではどうだったかなと思う作家もいるけどね。椎名あゆみと花ゆめとか、吉住渉と青年誌とか。逆になかじ有紀集英社とか。

白泉社の「アテナ大賞」(だっけ?)は、何処の雑誌に投稿していいか迷うタイプ向けといってたけど、集英社の少女誌に最近できた投稿システムも、一括で集めて雑誌を割り振る? という意味ではそっちや小学館に近いと思う。果たして成功しますか。

スパイシーピンク 1 (クイーンズコミックス)

スパイシーピンク 1 (クイーンズコミックス)

なぜかちゃんと目を通してなかった「だって好きなんだもん」も読んでみようかな?