「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

「図書館革命」読了しました!

おかげさまで。
別冊も残り4割くらいのところまで来ています!
先行する皆さんに追いつくこととなりました! 


まあ、このシリーズを気に入ったひとが数を増やしているのは良いといえると思います。
この巻はひとえに「薄いんだか濃いんだかわからない」巻なのですが。


人物描写や人間関係は濃いんですが、なんというか……作品世界の中の対立関係といいますか、そういうのがやはり無理があり過ぎでしょう、と思えてしまうわけです。そのあたりのポイントは作者さまもあとがきで述べておられてますが、作者サマが意図的に隠しているあたりの理由がなぜかはすごく知りたいなー、と思いますね。「戦争」を読み始める際の私の考え方というのはそう大はずれでないような気がする(これは確か入れ知恵してくれたひとと近い意見だったかもしれません)。


この巻の見どころは、まずは「カミツレデート」ですよね。カモミールのことを学んで、ではお茶飲みに、と。
「はじめて恋が叶うならこの人がいいな」という郁ちゃんのモノローグには「いいじゃん結局叶うんだから」と思ってしまうのですが(別冊関連でとんでもないネタバレ入れ知恵されてた女はこう来ますよ?)。そういえば、と悲しい述懐をしてしまう自分の半生(落涙)。ある一面ではアタシは郁ちゃんと同類でもあるんだと思う。運動神経も乙女っぷりも突き抜けてないが。身長は変わんねえし。
自分にとって「ああ、あったあった」な部分はあるんだな。と。でも、はっきり自分の方が背が高いって言うんならまだ居直って高いヒール履きもするかもしれませんが、5センチヒール履いたら身長差が逆転するくらい少ない差で男の方が高いというのの方が微妙だと思う、とは当事者証言としてとらえておいてください皆さん(苦笑)。
このデートの途中で、メインキャラの読書傾向なんかもわかったりして、その意味ではより「本」が近い1冊だったかな。柴崎の傾向はある知人が真っ先に思い浮かんだし。
あたしは初読時はとにかく先を進める、ミステリなんかでは最後であっと驚く」タイプです(ちなみに今回の「革命」でもそういう驚きを感じさせてくれたひとはいはしました)。キャラ読みかどうかは再読せんとわからんかもしれないなあ。今回一番好きなの多分柴崎だし(笑)。玄田隊長・緒方副隊長・稲嶺顧問なんてあたりも好きですが。堂上班4人は後回しと言えるかもしれませんね(笑)。隊長や顧問が好きな時代小説は、かわせみは好きだけど「剣客商売」は三冬サンが好きになれなくて1話を立ち読みしただけでとどめたとかさ(その後池波作品はえろいと聞いた汗)。


オープニングで放送されていたテロ事件が絡んで、カップルを偽装して買い物に行ったりとかいろいろ細かく、メインふたりが「相思相愛」な描写があったです。これは転がるひといっぱいいるわな(爆笑)。
手塚と柴崎が携帯電話を交換するあたりは、非常にスリリングな感じでカッコ良くてGOOD! でした。が、他にも類似箇所が1箇所あるけど、不意打ちにそんなことして成功率がそんなに高いとは思えないんですけどそれはアタシが反射神経鈍いだけ? 実行に移したことも確かなかったはずですが(笑)。


あ、稲嶺顧問のお宅で当麻先生を保護している場面では「コンプレックス合戦では負けんぞ」という堂上発言が出てきて、あ、これ過去に言われたことあるわ、と。考えないといけませんし、やはり背の高い若い子に背が高いね、と言うのもやっぱり酷だなあと思うのですが。このあたりで出てきたおばちゃん家政婦さんとかってのはマネキンで行った先とかでさんざん見かけたパターンだけど。この手のおばちゃんと言ってる意味合いが同じだと思われてたらまずいなあ、気をつけなくてはね。


その後は……そこもう少しなあ! と痒いところに手が届いてない感じと、初期設定がやはり無茶だったんじゃないの? というツッコミが頭の中で錯綜してました。


郁が亡命プランを思いついてそれを聞いた参加者の反応というのは今思うとけっこう漫画っぽいような(笑)。

堂上教官が負傷するのは、え、ここで? という感じ。

あんたそれもう言ってるでしょ、告ってる(これは、破壊された日本語過ぎて個人的には好きな活用ではないんですが)でしょ、と突っ込みたいのは山々でしたが冷静になって相手に合わす顔がなくなった時に本人気付くのね。おかげで完全にふたりが恋人と思われて派手な話の種になっているあたりはけっこう「らしい」のかな。

結局彼女ひとりで警護して大阪へ行くわけですが、判断も信頼も連携もうまく行っていたので、なるほど、成長する話でもあるのね、とは思った。しかし大阪に総領事館がいっぱいあるのって……覚えておこう(関空なんかがあるし、日本も実はそんなに狭くない上に、交通が場所によっては不便だから納得はいきますけどね)。またひとつ勉強になりました今度は固い方で。

エピローグでは、印刷物じゃなければ使えない手だよなー、とか思ったり。

図書館革命

図書館革命

以下書き残し部分を。

稲嶺顧問が自宅で仕込み車椅子に乗って敵と対峙する場面。「こんなものが役に立つということ」がとんでもないとは私も思いますね。

あと、ふたりを見てきた小牧さんの視点。人間描写に厚みを与えているよなー、と思いました。


さて。別冊もかなり進んでいるのですが、すんごいさくさく行っています。めっちゃ読みやすい。その理由は、明日付けでねっ!