立ち読み速報っス。
りぼんの増刊が出てて、吉住渉という名前が書いてあったので「P×P」かな? と思い、立ち読みできそうな本屋さんに移動して読むことに。実際そうだった。
女子の協力者が現れたのに、なんだかシリーズこれで終わりそうで、かなり残念。けっこう面白かったのに。吉住さんでこういう読みきりの連作というのは珍しいかもしれませんな。
女主人公の恋がかなっちゃったからねえ。彼氏役の中学時代の恋と破局がすごく筋の通る描き方されてて、さすがの一言。ただ、恋が成就するあたりはもう何ページか欲しかったかもしれんけど。でも「主導権握られっぱなしじゃいやだ」という彼氏役の自己主張が、なんかイイですね。
クッキーの増刊(ひどい言われようですが)「グッドモーニング・キス」はちゃんと読むのは初めてかな? やや納得がいかないけど、久志が菜緒を見直したというくだりが出てくるのがいいなあ、と思いました。あと、二人の環境の違いも。クッキーに移って、菜緒の家族という面がきちっと出てきたのが「りぼん」の楽園路線? との大きな違いなのかな、と。ただ、幸せボケ女はやっかまれやすいというのが出た回でもありますね今回。菜緒がその立場に立たされたらあまりやっかまないような気がするんだけどボケボケだから。だから「天然素材でいこう。」と並べてみたくなるんだよな。これの主人公の二美ちゃんもそういうタイプだから。こちらは作者の性格がヒントらしいけど(だから誕生日と血液型が作者と同じということになっていた。たまに初期の出世作の主人公に作者自身と同じ誕生日にしてることあるけどね。「C翼」とか「月の夜 星の朝」とか)。
この漫画、菜緒が長女(と今回作中で本人言ってる)で久志が下の子というのもうまくいく助けになったのかも。これ、少女漫画ファンの間では「こっぱみじんの恋」という作品に登場した説ということで「みじんこの法則」なんて呼ばれてましたが、もっと昔から言ってたひとがいるんですよ(畑田国男だ)。この手の本も読んでキャラクターづくりの研究してるのに……はあ。
(このエントリ7月20日午前1時頃多少いじりました。)
「兄弟姉妹(きょうだい)型」人間学―人の性格・行動パターンは生まれ順で左右される
- 作者: 畑田国男
- 出版社/メーカー: 主婦と生活社
- 発売日: 1993/11
- メディア: 新書
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「FLOWERS」で「海街diary」を読んでみました。話題騒然の単行本の直接の続きなのかな?
「ラヴァーズ・キス」1,2話の彼氏役・藤井朋章(いい名前だなと今思った)が今回出張りまくってました。どうやらここから「ラヴァーズ・キス」につながるらしい。あれすごい好きなんだけど(こちらはこういうひとが多い)。
吉田秋生の作品て大体ふたつに分かれるんだよね。その2つの結節点にあるのは、どっちも読んでないんだけど、「カリフォルニア物語」と「吉祥天女」なのかな? 後継者は榎本ナリコと見た。
- 作者: 吉田秋生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/04/26
- メディア: コミック
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ラスト、マリみて。
夏の短編でファンタジカルな(すいませんこの言葉わしの造語です)ものじゃないのってはじめてかも。
今回は家庭にはっきりした悩みがある女の子の話。マリみてではあまり見ないかな? 瞳子と祥子か。
ある百合好きさんが「マリみてを読みなれてる人ほどかかる今野マジック」と書いてましたが、わたしはきっちり引っかかりました。いや、真相追求しようと考えてなかったけど(ミステリ読むのに犯人探しに躍起にならず、ラストであっと驚くタイプだから→この読み方って吉住渉氏と同じらしい)。