いつの間にか百合の大ネタが発売になってました。
「ストロベリー・パニック!」の小説の3巻です。
天音と光莉(ほんとにいい名前だなあ、苗字も名前も)の駆け落ちがエトワール戦会場にもたらされる。その頃渚砂は静馬とのペア解消を決めていた……。
というところから始まるのですが、イヤー楽しませてくれました。文章も読みやすくなってたし。1巻に比べたらもう。ハートマークの乱舞は眼につらかった。
キャラ数人の家庭の話も出てきたし。
六条会長は随分時代錯誤な話だよな。
夜々(何度口の中で転がしても変な名前だ)が男嫌いになった理由はマリみての祥子とほとんど同じでした。ただ、祥子との違いは、彼女がプレイガールになったこと。中3にして手練手管を身に着けていると思われているなんて、そして、過去に大人顔負けの過去があるなんて、うーん、「真性百合」は違う(ってホントはこの言葉も何か違うと思うんだけど)。アストラエアって先輩が後輩にナニ教えてんだか。玉青と静馬も過去に何かあったみたいだし。静馬と夜々も。意味深な書き方で。
物語に影を落としている花織問題ですが、彼女は結構恋に目がくらむタイプみたいですね。で、瞳さんはそんな彼女を想っていたというのがいい。静馬さん気づいてあげたらよかったのに。恋人として愛せなかったというのなら。妹として可愛かったみたいだけど。でもって、水穂さんは渚砂を気に入ったみたい。すっかりふたりは恋の応援団だね。
静馬さんの決断と、彼女に降りかかった縁談は「とうとうやっちゃったか」と思ったけど。「殿上人」に関する記述はお嬢様学校もの数あれど、「おかみき」でしか書かれてなかったと思うのですが(おかみきのモデル校から皇太子妃が出たしね。田調だけど)。とうとうやったか。使いづらいネタをうまく処理していた方かもしれません。
天音と光莉は学園に戻ってハッピーエンド。ミアトルの理事長が意外な人と親子だって言うのが楽しくもあった。
まあ、今年楽しませていただきました。アニメ見てたらまた変わったかもしれないけどさ。
夜々が蕾にちょっとツンデレ? なとこも見られたし? あれ、アニメでツンデレなのって蕾だっけ?
- 作者: 公野櫻子,たくみなむち
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 文庫
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