2007年4月11日追記
多くの人が少子化問題の話題になるとこの小説を思い出すらしい。
読んだ当時は考えてなかったけど。
この本には「人工子宮」というものの存在があるけど、でもって、試験管ベイビーもいっぱいいるけど、そのうちそれを良くないことと考えられて、それで少子化に拍車がかかるんだと思った。生殖能力のない人間が増えていって。
それがある人間は、特権階級として扱われるんだけど、そんな人たちの中にも子供のできない人が増えていく。
そして、「最後の子供」が産まれてしまう。
内容と文体のギャップに嫌悪感を持った人もいるみたいだけど、ひょっとしたらそのギャップがなおいっそう怖さを浮かび上がらせているんじゃなかろうか。
灯さんが「『誰かの奥さんでしかない』存在」であるのって、よく考えたら複雑なんだけど(いろんな人の感想読んだ後でこれ書いています)。
これも最近の記事からトラバだな。