「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

天地明察

タイトルの意味も何もわからず、本屋大賞取ったから読んだんだったかな?
主人公は渋川春海と安井算哲の二つの名を持つ若い男性。江戸城内で碁が打てる(お殿さまに碁の指導もする)家柄の出身で、だけど、家の跡継ぎに養子をもらった後でひょっこり生まれた子。だからってんじゃないけど、神道に、天文に、算術にと様々なことに興味を持って、その後の人生を才で満ちたものにしていく。
本因坊道策は城で会う度ごとに勝負しましょうと言い、春海の囲碁に集中しない点を咎めるのだが、ほとんど片想いしてるんじゃ、と思うことがあった。しかし、他人の生き方を否定してはいかんよ。
あと、算額というものは、この本で初めて知りました。作中登場した問題を解く気はないですが、三平方の定理に、西洋を経由せずに気付いた日本人もいるのかな、と思ったり。
神社へ算額絵馬を見に行って未来のお嫁さん(再婚同士で祝言を挙げるのはちょいと先のお話)に会ったり、関孝和の名前を知ったり(なぜかこのひとの名前には覚えがあったり)。塾のひととか会津藩士とか、藩主の保科正之さんとか、その後北極出地で共に旅するひとたちとか、好きだなあ。早く亡くなってしまうひとがいたけど、残念。
文章は、地の文も台詞も現代語になっていた*1
女性が、ヒロインえんさん*2しかいなくって、だけどとても面白かった。「一瞬の風になれ」も面白かったので、今なら読めるかな、と思い、「SLAM DUNK」を読み始めました。そのうち記事を書こうと思います。

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*1:これは続いて読み始めた「はなとゆめ」も同じ

*2:ほんとに後妻になったのかな?と疑問はある。でも良いキャラクターでした