「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

「ゆりにん――レズビアンカップル妊活奮闘記」感想

書き方を変えてみました。検索がしやすくなるかな?
夏コミの話題は前のエントリです。
で、一度大まかに書き終えたところで商品画像入れようとしたら消えました大泣

ネットで少し読んだことがあったので、本になるのがとても楽しみでした。
他に積んでる本がいっぱいあるけど、こちらを先にした理由があります。それは後述します。
閉じます。


主人公で原作は藤間紫苑さん。40代で、百合やBL小説を書いていらっしゃいます。お体が弱いです。具体的には喘息と関節リウマチ。
紫苑さんの同棲している彼女は牡丹さんといいます。

話は2011年。
東日本大震災とそれに伴う原発事故。それで紫苑さんはジャンクフードをよく食べていた食生活を改善します。
そしたら、体調がとても改善されたんですって。
その頃、お友達レズビアンカップルさんに子供が出来たとか。
時勢で最も体調がよくなっていた紫苑さんは子づくりを決意するわけです。

さて、妊娠出産育児、となると必要なのは職場の協力。
おふたりには、牡丹さんの部下でレズビアンのユキさんがいたのですが、急に倒れて帰らぬ人となってしまいます。
ユキさんのカノジョさんはmずっとついていたけれど、手術の同意書などにサインできなくて。
これは、私がこの本を早く紹介しようと思った理由です。
はてなアンテナに入れてるブログで、たまにこの手のお話を読みますが、重く響いたことでした。
他にも同性カップルには、法律婚できないことで、医療だけでなく、配偶者控除などの税金問題や、住宅のことなど、不公平な問題歯が多々あります。
昔は、何もノンケの真似しなくても、とか思ってましたが、上記のような不公平を感じ取って以来同性婚勝ち取りたいね、と思っているわけです。

タイの病院で不妊治療をしようとしたら洪水で渡航不可能に。
そんな時、紫苑さんのお姉さん夫婦が精子提供に名乗りを上げてくださいます。
事実婚的に認められてて、素敵だな、と思います。
法律婚で言えばこのおふたり、銀婚式迎えてらっしゃるんだよねえ、すごいや。

で、紫苑さんの過去が様々フラッシュバックしてパニック障害が起きたり、お義兄さんのお母さまが認知症になって妹に妊活どころじゃなくなったり。
更に関節リウマチが再発して(妊活を決意した時は寛解していた)、紫苑さん牡丹さん、お姉さん夫婦、作画の江川さんの望みはかないませんでした。
妊活をやめて情緒不安定になったひとも多いそうです。

細かいことでは、作画の江川さんの自画像が男っぽくてびっくりしたとか。
紫苑さんの過去がヘヴィだとか。
レズビアンカップル以外にも、単身女性が妊娠しようとするときにも役に立つ本かもしれません。自分で調べるのは必要ですが。

作中、セクマイ向けの医療情報少な過ぎ、とありますが、こちらの今後の充実を祈ってやみません。

いわゆる百合好きには重過ぎる本かもしれませんが、大事なことが描かれてる本です。私この本が好きです。ただし、タイトルは、キャッチ―なとこついてるんだろうけど、好きになれません。レズビアンものも創作百合も等しく好きなのに、時間が経って、両者を区別するようになったんだろうか?

感想上手く書けてる自信がない上に、ひとつ疑問を残してますが、終わります。