「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

「思春期が来れば、誰もが異性の目を意識して色めき立つわけではない。」

久々に集英社少女漫画アーカイブの感想行ってみるか。
先週まで池田理代子だったけど、今週からは小椋冬美
「リップスティック・グラフィティ」。
先週までも興味深い内容でしたが。今週は記事を書きたいと思いましたので。

えーと、これは私がりぼんを読み始めるけっこう前の作品なので、後でぶくおふかどこかで買って読んだのですよ。
成人してからだった気がするので、記憶が薄く、思い出すのに時間がかかったのですが。


上記のリンク先で文中強調されていた一文をこちらでも強調してみる。

思春期が来れば、誰もが異性の目を意識して色めき立つわけではない。

そういえば、化粧して学校来る同級生といちゃもんつけ合ってたよな、この漫画の主人公。


上で強調した文と同じことを(明文化されてはいないにしろ)感じてた女の子って、いつの時代も一定数いるよなあ。
私も中3くらいまでそうだった。*1


一定数いるはずなのに、りぼんでも別マでもあまり読んだ記憶のないモチーフのような気がする。白泉社だとあるのかな。方向が違って行っちゃうけど。
「81年にりぼんでそんなモチーフ扱ってたんだな」と、その後の『銀曜日のおとぎばなし』も重ねて、りぼんってそんなに幅の狭い雑誌じゃなかったんだなあ、と思えるんですが。『銀曜日のおとぎばなし』なあんて、シビアなところはシビアだものね(リアルタイムで読んでたらわからなかったと思う)。
このテーマの21世紀版、誰かやらんかな。
上手くやったら、その作家の評価、あがるような気がするが。


タイトル「リップスティック・グラフィティ」は、「色づく」「色づかせる」ものの象徴を「口紅=リップスティック」ととらえて名付けられているんだなあ、と感じました。


1回目は読んだ春田ななの「スターダスト☆ウィンク」も、「恋ってよくわかんない」というスタートだったような気がするのですが。

春田さんがこのモチーフやったら、どうなるだろうね。


「恋がしたいなーと思ってる」のだと、色づいてはいる子だと思うから、ホントにそういうのがドーデもいいところからスタートして、「女性」であることは多少置いておいて、「人間」として一、二歩成長するような。
そういうのが読めたらいいよね。


「性愛は取り扱わないけど、少し大人。でも基本は恋愛話」というのって、実はすごく範囲が狭いことなんだなー、と、最近は本当に感じる。
こういう範囲内での「恋愛」はもう描き尽くされてしまったと思った方が良いのかな、と思ったりする私でした。

*1:なのに同級生は、ヘンにこちらの腹を探ろうとするので、「ない」と言っているのに信用されないのも、ある時期まで中学が居心地悪かった原因ではある。男女間の仲が良い中学でなかったのに意識するのはいっちょまえかよ。今ではなんでそんなに私が誰を好きか詮索されたのか多少は見当がつくけどさ