ここで紹介した雑誌に連載初回が掲載されてた、という漫画なんですが。
体調悪いわ、余裕ないわ、いつの間にか本屋でもなかなか見当たらないわで、今年6月にやっと池袋のジュンク堂で買った、という漫画の話を今からする。
残念ながらあまり良いことを書けない気がするので、読む際はお気をつけてくださいませ。
何処へ持っていこうか気持ちのやり場に困っていた話題です。
- 作者: えばんふみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/11/15
- メディア: コミック
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のお話なんだな。上で紹介しているのとえらい違いでしょ(爆)。
知人のところ含めた何箇所かで、エンディングが話題になったらしいんだよね。そのあたりも含めて読みたくはあったんですが、上記の理由で今年6月になったと。
で。
私が思うに、ヒロインのこの性格と考え方では、こういうエンディングにならざるを得ない気がしました。
自分の最期だけは 葉くんに見られたくなかった
と彼にあてて書いた手紙にはっきり書いているからね。
これは、やつれた姿をお友達に見せたくないという理由で、入院中でも化粧する女性というのはいるらしい、というのに近いととらえると良いのではないかと思います。
最期は好きな人に看取られて、というのはある意味美しくてドラマティック。悲劇性は増しますけどね。
でもこういう方向で読みたいのなら、ヒロインの性格や考え方をそれに沿うものにしないとダメなんじゃないかなー、と。
この漫画の場合はこの手紙がすべてではないかな、と思っています。
以下は個人的に思ったこと。
実はヒロインは病気だった、んですが、その病気というのがなんなのかはっきりしなくって、歯がゆかったです。
そんなに早い進行で死に至ってしまう、一応学校には通えている病気、ってなんだろう。薬の副作用的な描写も出てこなかったし(そのあたり細かく描くにはページ数足りなかったのかな、という想像はできるのですが)。
今はQOL(「クオリティ・オブ・ライフ」の略語。詳しくはこちらを参考にしてください)の問題もあるし。あたしは「ラディカル・ホスピタル」の読者ではあるけどその程度で浅い知識しかないから、なんとも言えないんですが、すっきりしなかったんです。
ガンだったら抗がん剤の副作用で髪が抜けやすい、とかあるではないですか*1。
なんだけどそれがないんですっきりしませんでした。そのあたりの描写に「薄さ」を感じたのかもしれません。これが結局最後まで引っかかったままでした。そういうのあると引きずっちゃうんですよ私。似たような例に「図書館戦争」がありますが、あれは、他にすごく良く出来てたり楽しめたりする部分があるのでそっちで埋められるんですが。
最後に、この漫画で好きな台詞をひとつ。
じゃあ オレと恋でもしてみませんか
雑誌見た時に書いてなかったのね。これができたのは良かったです。
ちょいとびくびくモノなんですが今回。
それでも一番過激な感想は抑えました(苦笑)。
*1:だから昔「長期入院している髪の長い少女」というキャラを設定した際にガンだけは避けたもん私。元超高校級スプリンターということも考えてたから心臓も避けてましたしね