「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

「完全犯罪 フェアリー」レビュー

2007-08-18 - まこりんのつれづれなる日々 in はてなでおすすめしてた本を読んでみました。先日のあまぞん大量発注からの感想第一弾です(他に百合姫のいくつかのバックナンバーや、安達千夏の「あなたがほしい」が控えてます)。

親本はこちら。

完全犯罪―フェアリー (PFコミックス)

完全犯罪―フェアリー (PFコミックス)

この画像を上記リンクのまこりんさんのとこで見たときに「清水玲子萩尾望都の影響を受けているのがよくわかる絵だ」という趣旨の感想を述べたわしであるが、買ったのは上の文庫本である。甲斐よしひろとの対談ふたつというおまけたっぷり付きさ。

オープニングで女が1人死んではじまるサスペンス。を甲斐よしひろの歌詞が彩る作品。今の言葉なら「コラボレーション」だ。

なんか明快に「謎はすべてとけて」いるんだろうがそんな気がしない。
登場人物は男女ともに多い。
そしてわしは、萩尾作品を読むのはまだせいぜい4つ目くらいである。ひょっとしたら女オタ失格かもしれん。なんというか、わしは萩尾望都の描く硬質な絵に慣れていないのだ。これは後々まで響くことになる。
ついでにいえば、今回、実は大して甲斐バンドの曲知らないんだなー、と思い知らされた。おかげでずっと薄い気持ちで読み続けた。
ただ、最初の切りのいいところにあたるP.104。ここの時点で、「え、まだこんなページ数なの?」と驚いた。ということは、密度が濃いということだろうか(このあたりの自分の感覚に自信がないのわし。音を半音下げる、何かを上げ下げする系とかああいうのもよくわからない)。ここから先は、特筆したいところに紙を挟んで読んでいった。

P.137下から2番目のコマ。すっごいきれいな女性。萩尾美女ってこうなのかな、という気がした。目が醒める気持ち。

P.1741コマ目。この作品の複雑さが浮き彫りにされる。ひょっとして自虐? 設定だけなら楽しいのだが、絵を見慣れているタイプの漫画家の絵で読むともっと楽しめる作品だったのかも。

P.187。いちばんのインパクトはここ。初めて知ってる曲が出てきたせいなのか、歌が甲斐よしひろの声で聞こえてきた!(幻聴です)
そうか、この作品、こういう効果があったのか。
使われている曲を全曲知っていたら、読んでいる間中こういう効果があったわけで、今より更に楽しめていただろうから、ちょっと損をしたかもしれないわたしであった。うーん、残念。

ひとを選ぶ作品だったのかもしれない。萩尾望都を読み慣れてて(その絵に慣れてて)、甲斐バンドの曲を知っていること。ついでに言えば甲斐よしひろ中島みゆきが仲良しであることも知っていると、更に想像をふくらませて読むことができるらしいことが上記のまこりんさんのエントリでわかる。で、実際にレビューしている萩尾望都 「完全犯罪 〜フェアリー〜」 - まこりんのつれづれなる日々 in はてなでは、お友達でいらっしゃるらしいhisuiさんとおっしゃる方と盛り上がりつつ萩尾を少しだけ読み解いてみている。ちなみにこのhisuiさんとおっしゃる方、セブンアンドワイみんなの書店でわしと同じグループに所属していらっさって「お?」と思ったわし。
これもなにかの縁なので、この記事を見ていたら、この不肖の漫画読みに絡んでいろいろ教えてやってくださいませお二方。も少し少女漫画の古典も読まなきゃダメですなこいつ。あ、バクチクには興味が持てんがラルクはかなりスキでーす♪