「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

最近思い出したんで書くが、あたしがゲイのひとに対して偏見を抱いたきっかけみたいなお話。ゲイフォビアの挟まった偏見なのかそうでないのかは読んだ方に判断していただこう(大胆だな)。

奥付から判断して平成10年以降にこんな本を読んだ。

12ページに、伏見氏のゲイの友人が、結婚願望で固まっている女の子をだまして婚約しているという話が載っている。
「セックスできなくてホモだってバレちゃうでしょー」(原文そのまま書きました)と伏見氏は突っ込むが、彼は、「まったくしなけりゃ疑われるだろうけど、アイツ、処女に毛が生えたようなもんだったから、ちょっとかまってやれば、ごまかすことなんて簡単」(これも原文そのまま)とのたもう。

で、どのように誤魔化しているのかが数行に渡って書いてあるのだが(「おまえのことを大事に思っているから、結婚まではそんなことあまりしたくないんだ。愛してるよ」という台詞が出てきた!)、多分これを読んで怒りを覚えたのだと思う。女を馬鹿にした話だよね。
だから、ゲイが女と仲良く友達になれる、というのをおめでたい話として信じていなかったわけ、あたしは。結婚願望に突き動かされてそんな人非人なホモに騙されなくて良かったわ(ここでこの言葉を使った意図は「そんな人非人差別用語で充分だ」という気持ちであります。最後までこの文を読んでください)。
伏見氏だって文中でこの友人を「仲間の悪口は言いたかないが、オンナの側にしてみればまったく迷惑な話だよね」とも「なんという人非人!!」とも言ってくれているのにね。ゲイの皆さんごめんなさい。
ただ、「恋愛市場を競合する相手」として恐れてもいたんだと思うのです(ノンケさんに惚れるゲイの人がどの程度いるのかは定かではないですが。あ、以前「ノンケなんて世界中がハッテン場」と書いてらしたビアンの方がいらしたけど、男女共学の学校って確かにそんな側面があるかもしれない。恩恵に預かったことはまったくないが。ゲイやビアンのハッテン場の側面のある女子校男子校というのは……マンガの世界のことに思えてしまうのはなぜでしょう)。「オンナだから」という理由で男性との恋愛に有利だと無邪気に考えられなかった……ような気がするのですよ。今でも思う(今は逆にこちらの感覚的な幅が広くなりましたがね)。10年近く前に出た本なので(親本はもっと前)記憶があいまいですけど。

この人どうやってゲイである自分を容認したんだろう、と思った。ゲイでありながらホモフォビア激しそうなタイプに思えたんですけれども。


今日では、「セクシュアリティと異性との付き合い方の相関関係」というのは決まったものはないと思っています。ただ、ホモソーシャルな世界を良しとする人たちとはあまり仲良くしたくないな。

あと、改めて気づきましたが、あたしファッションや着飾ることで「他の女に負けたくない」という気持ちがほとんどないんですよ。こういうメンタリティってノンケ女性の中にどの程度あるのかな(母がこういう発言をしていたのを思い出します。男性に対しても女性に対しても批判すべき時はズバッと言っていますが、レズビアンについて気持ち悪いと言っていたこともあるので、このような面でも「人種が違う」のかもしれません)? ちょっと気になっています。どうやってリサーチしようかしらん。