「キス早」がきっかけで新たなお客さまがいらしてくださり始めております。
さて。
よそ様に書いたコメントを引用。掲示板に来てくださった(上に7月24日にトラバ貼ってくださった)りるさまの「http://rirurirupon.blog.drecom.jp/archive/221」さまからのものです。
(前略)面接でつっこまれたことを聞かれたら「愛読書」が何かを言うようになりました。大人になるとひとつくらいそういう改まった場面で発言しても違和感のない好きな本がたいがいひとつはあるはずですし(わたしの場合は「御宿かわせみ」と「細雪」です。が、かわせみがテレ朝で放送された頃面接官と話が妙に盛り上がってやばいと思ったことが汗。そこは落ちました)。(後略)
というわけで「細雪」を行ってみよう。おそらく当サイト唯一の純文感想であろうきっと。
全編読んで思うのは「ストーリーがない」ということ。
キャラクターと文章、風景描写のうつくしさに酔う小説なのかしらねこれって。
時代を考えると雪子さんの美貌は嘘のようであるが(だがしかし、35歳なのに20代に間違えられることがあるわし……声が高いせいもあるらしい……)。
ちなみにこの雪子さん嫌いだわし。
ある一文読んでからムカ。
でもって電話の応対も満足にできなくて、見合い相手に断られるくだりがあるけれど、当然だよ。
いつだか名前出した畑田国男氏の本読んだのがきっかけで読んだ小説なのだが、畑田氏は、谷崎が(今で言う)妙子萌えだったような節のことを書いている。
そういえば「痴人の愛」の感想の最終形態あげとく。
http://d.hatena.ne.jp/kayoco/20050721
最初の萌え作家だったんでないかと思うのよ谷崎って。
でも今のオタク的な萌えじゃないけどね。
だって、この作風でアニメ萌え絵系似合うと思う? 昔「刺青」かなにかを池上遼一が漫画化したときのカットをぱふで見たのを思い出すとはまってたと思うのですが、これに萌えを見出す人今はおらんのでしょうなあ。
設定思い出すと萌えネタがいっぱい見つかると思うので、最近のアニメやゲームに萌えられない人々は「キス早」か谷崎をチェックだ!(なんつー推薦文や)
- 作者: 谷崎潤一郎
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