「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

同じものを見ても感じ方は人によって違う

上のこのタイトルを見て、今更何当たり前のことを言ってんだ、という人も、いらっしゃるでしょう。
このエントリは、懺悔です。

小さい頃から読書をし、高校卒業間際に同人誌を知り、いろんなものを読んで、いろんな人に出会いました。
同人誌即売会のいいところは、作品を書いた人と直接対面できる確率がかなり高いことです。まあ、インターネットの普及で、出版社からきちんと本を出版してらっしゃる方ともお知り合いになって、自分の感想を伝えることが出来るようになりましたが。
今、わたしは、自分がガンダムWでよく書いていた(心苦しいですが過去形にします。あのカップルの話はもう書かないような気がするので。書くのが決まったらこちらでお知らせしますが。って、ガンダムWを同人誌読むほど好きな方って、今ここにどの程度いらしてるんだろう)カップルを今でも書いている(書いている)人とはほぼまったく付き合いがありません。
即売会に行かないし自分でも書かないし、他にもいろいろあるんですけど、若い書き手さんに自分の意見を言って傷つけてしまったことがあるんですね。
それは、ただの感性や考え方、フィクションそのものや作品に対するとらえ方の違い。

いつの頃からか、フィクションはフィクション、というとらえ方をしていたように思います。人様のキャラをあれこれ妄想しているのでそうは思えないかもしれませんが。だから、「脳内結婚」という言葉を最近よく男性のオタクの方が使いますが、あれもよくわかりません(ちなみに、さっきお風呂で気づきましたが、こういう考え方をする人に、家庭用ゲームというメディアは、非常に向いていると思います)。
ガンダムWという、SFに近い世界観で生きているキャラクターが、2000年のハワイで生きていたらどうかな? という妄想はしたことがあります(これが「真夏の路上」という本です。タイトルは省吾から♪)が、日本の社会にぶち込むということさえも出来ないわけです。大正時代や鎌倉時代を舞台にしたり、ヒイロたちを暴走族にしたり、という本を読みはするし、面白いとは思うけど、わたしには書けないんです。同人始めたての時期は、イメージソングにさえ日本のポップスを使えませんでしたしね。作中で使った歌は全部アメリカやイギリスの曲のはずです。そういえばどなただったか、プレスリーの「監獄ロック」をデュオにハミングさせてた人がいて、なぜか嬉しかったことが(真面目なタイプの作者さんだとお見受けした方です)。ガンダムWを実写映像化しようという妄想に、日本人を使うことも出来ない。
で、そういうとらえ方を聞いて、若い人(だけじゃなかったのかも)が傷ついた。

そうやって傷つけた若い皆さん。まずここを読んでないだろうけど、傷つけてしまってごめんなさい。
ただ、これがわたしの感性で、考え方なんです。面白がりはするけど、あなたたちに共鳴することは出来なかった。
あなたたちの年だった頃にガンダムWに出会っても、あなたたちと同じとらえ方をしてはいなかったと思います。同じキャラクターが好きでも。

今わたしが所属? しているグループは、デュオが好きでも、本命とする相手がほとんどみんな違う。そういう女たちの集まりです。みんな大人なのか、いつの間にか仲良くなっていました。相手が同じでも攻め受けが逆ということがあります。ここによく登場する遥ちゃんなど、運命の出会いをして、共鳴してきた相方嬢と、ガンダムWの受け攻めだけが違ったんだって。最初は「なんでそうなるの?」「カトルが受けなんだもん」(断っておきますとこれは、現実に交わされた会話ではないはずです。あくまで一例です)という話を聞いて、わからないと思いましたが、今はかなりわかってきています(一般的腐女子に一歩近づいたってこと?)。

あらためて、このエントリのタイトルを深く受け止めています。