「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

BLに関して振り返る

いつかやろうかなと思っていましたこのテーマ。
といってもそんなにネタはないです。

ちなみにわたしのその手のものへのスタンスを書きますと、「オリジナルなら読める」です。「原作で恋愛になってると感じられない」のを読むのは避けて通りたい、という心境。まあ、「この2人仲いいな」という2人だったら今なら読めてしまうかもしれませんが。
このスタンスの方が昔お1人いらっしゃいました。それもガンダムW男女カップル同人経験者の中に! そのお話をしたお電話では、かなり有意義なお話をさせていただきましたが、お元気でいらっしゃいますでしょうか?(7年前の話なのでスタンス変わってらっしゃるかも)

最初に読んだのは「炎の蜃気楼」かなあ。最初はそんなことなんて知らなくて、歴史好きだから読んだかも。そしたら……。

BL描(書)いてる人の名は多少は知ってます。もとぱふ読者ですから。広告に載ってるじゃないですか。で、タイトルが「あ、これは近づかない方がいいな」というのには近づかない(変に軟派な感じのには近づきません。これはジェンダーの枠組みにずいぶんのっとってるな、と思われるかもしれませんが、男女ものの「普通」の少女漫画でも、タイトルにハートマークがあしらわれてるのは過去一切買ってないはず。ただ、BLにそういうタイトルつけることの方がかえってジェンダーレスなのかもしれないとはこの記事を書いてて思いました。これはもう嗜好の問題なので放っておいていただけると助かります)。

もっとも、なにがきっかけでその手のものを手にとったのかは今となっては覚えてないですね。
最初は須和雪里さんか菜槻さありさん、後者を覚えてる方は今は少ないだろうなあ。どちらも男子校を舞台にしたシリーズで、後者は神戸が舞台。後者の方が私立で小学校からあって寮もあって、お坊ちゃん学校だった気がします。主人公のお姉さんと保健医が親友で、彼女たちのキャラと関係性も良し。
須和さんは評価高いですよね。評価高いのは図書館で読んだかな。

あったんだよ。図書館に。1990年代当時からヘンにラノベが充実した図書館だった。剣と魔法系に興味を持った時には「フォーチュン・クエスト」と「スレイヤーズ!」を借りた(これは実は間違いであった。「ロードス島」に行くべきだった。後に、ガンダムW男女カップル同人仲間の1人がこれに死ぬほどハマるので、話題も合ってよかったかもしれない。まあ、わたしに合っていたかは疑問と言えなくもないが)。後者は2冊しか読まなかったけど。だから「ティーンズ通信ノート」なるものができたんだろうな。ちなみに今だから言えるけど、当時わたしこの図書館の司書さんに漫画借りてました。秋里和国の「THE B.B.B」、樹なつみの「花咲ける青少年」、高河ゆんの「源氏」前半。後半は後輩に借りる。他にも「東京BABYRON」や「逮捕しちゃうぞ」、「THE VERY BEST OF UNICORN」を借りるなど、このコミュニティをかなり積極的に活用したかもしれない。BBBに関してはあとでちょっと書く。ちなみに、ユニコーンのベスト盤貸してくれた人には「(炎の)ミラージュ読めりゃなんでも読める」と言われましたね。それは確かに。

話が脱線したな。
両者とも受けキャラがチビとか女の子っぽいとか(菜槻さんの「育生&国立シリーズなんて両方だ。ちなみに受けキャラの名前が先に来ているのは、当人たちの性格もあるけど、彼を先にした方が語呂や語感がいいからだと思います)、いろいろあるんだけど、BLでそういうのが多いって、そうすることによって画面がソフトになるからかもしれませんね。真に男くさいものを読みたきゃ、新田祐克氏読むといいのかもな。「若さはじける」タイプじゃないらしいけど(昔ぱふでインタビュー読んで「わたしが高校生描くと大人の役者が無理に高校生演じてるみたいになる」といってて結構笑った)。
この記事書いて実感した。やっぱBLってファンタジーだわ。
ちなみに須和さんの「ツーペア」シリーズは男子校の寮を舞台にした、ルームメイト同士の恋のお話で。更に番外編にメインキャラふたりの過去の恋のお話があって、これがえっちありで相手の女性が年上、という当時のわたしには非常に嬉しいもので、これもこのシリーズを読んでた原因です。中学2年生と30女、というのはえっとならなくもないが(実践……多分できないと思う)。

その後、2001年だったかな、BL小説がマイブームになるんです。
このとき読んだのは昨日脚注に登場した「MIND SCREEN」とその派生シリーズ、あとごとうしのぶ氏の「タクミくんシリーズ」。
「MIND」はタイトルのせいか妙にこの日記に登場するんですが、もとは派生シリーズに女の子バンドを描いた「ダイヤモンド」という作品があって、そっちを先に読んだんです。百合目当てで読んで空振りしたんですが(笑)、女の子同士の関係性もそれなりに描けてました。で、人間関係を整理したくてそれらの本を読み始めて、ハマったと。
「タクミくん」は、上品さと、「同じ釜の飯を食ってる」ガサツさのバランスがすごく絶妙でいい。ただこの話、男の子同士の関係は「いつか卒業してくもの」という雰囲気が見え隠れしてる気がします。だから百合っぽいのかな?
ちなみにこのシリーズに関する不満をひとつ。
なんでギイだけ背が伸びるのっ?

漫画は育生ちゃんの漫画化と、「ニューヨーク・ニューヨーク」(羅川真里茂って人はものすごく絵がうまい人だと思う。拓也と昭広とゴンちゃんの体の描き分けとか、昭広と友也の似せ具合の絶妙さとか)と「恋が僕らを許す範囲」しか読んでないのです。他は「風木」と「トーマの心臓」か?(これは微妙に違うしね。ちなみにこれ読んでるとき同時になにやってたかと言うと、この漫画とかなりミスマッチなこと)。「ニューヨーク」はきっとみんな論じてるから。
「恋が」は、テーマは「男同士の関係性」だったと思う。25歳前後の主人公2人にそれぞれ彼女がいて(受けっぽい方が年上好みで攻めっぽい方が女子大生、というコントラストも、一時攻め受け逆転するのもよかった)、親友同士なんだけど何かが違う、その正体を探っていく。年上ギョーカイ女はヘンに物分りがよく、女子大生は独占欲をむき出しにして向かっていくコントラストもまた良し。でもって女子大生は、嫌われてもいたけど、女性としてわかりやすいからか大人の自覚ある女性からはけっこう受け入れられていたらしい。わたしも彼女が一番わかりやすい登場人物でした。この主人公2人作者にとても愛されていたらしい。

ちなみにわたし「BREAK THESE CHAIN」、ガンダムW「BRIND EMOTION」、あなたとスキャンダル「スパイラル航海日誌」(この三つの共通項、それは……)を書くときに参考にしたのが前述の「育生&国立シリーズ」1作目「ビーナスKISS!」でした。他にも「富士見2丁目交響楽団」買おうかと思ったけど刊行点数多すぎて断念したという話も。ちなみにこれは活字倶楽部の特集読んでからいくつか立ち読みして「ああ」と思ったっけ。

「面白ければなんでも読む」って、そろそろ居直ってみてもいいのかもね。

さ、残ってる麻生玲子さんの本、読まなきゃ。

MIND SCREEN(マインド・スクリーン) (1) (ウィングス文庫)

MIND SCREEN(マインド・スクリーン) (1) (ウィングス文庫)

ビーナスKISS!! (花丸コミックス)

ビーナスKISS!! (花丸コミックス)