そういや昔こんな本読んだよ、と思い出してしまったのが新井素子の「二分割幽霊綺譚」。
主人公が今で言うインターセックス(当時の言葉で「仮性半陰陽」って言葉が使ってある)で、男の子として育ったんだけど、中学生で女の子になる。転校してやり直すが、女の子の実態を知って女の子に夢がもてなくなる。途中までつだみきよの「革命の日」と近いなあ。
21になって、不気味なマンションで1人暮らし。あるとき吸血鬼の女の子によってこられるわ、もぐらの女王にとっつかまるわ、で……このおどろおどろしいタイトル。よくこんな本読んでたな当時。「ラビリンス」や「ディアナ・ディア・ディアス」読めなかったくせに。なんでこっちが読めたんだろう? これを読んだの多分15の夏だけど15歳って不思議。時々自分の想像力の質がわからなくなる。今じゃこんな怖いタイトル、読まないんじゃないだろうか。ざざと飛び飛び読み返したけど、相当グロい。
エンディングは、今思うとちょっとつまんないかも。砂姫ちゃん(名前も好き)とくっつけばよかったのに。
- 作者: 新井素子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1986/03
- メディア: 文庫
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