「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

回想・その3

最近あることを思い出した。
80年代、「星の瞳のシルエット」という漫画がりぼんで連載されていた。連載当初を知っているものの、一度りぼんから離れて、その後連載終了間際にコミックスをまとめ読みしてハマったので最終回には間に合った。2ちゃんでいまだに熱く語られているのはすごいと思う。
さて、その最終回。
仲良し3人娘が仲直りして、パジャマパーティで将来の夢を語り合う。のだが。
やたら「お嫁さん?」の単語が出てくるのに強烈な違和感を覚えた。
「何か違う」程度のことだったのだろうけど、おかげで作品に対する印象がちょっと下がった気さえする。
まあ私も結婚願望はある。一時期ものすごく強かった。高校生のときの人生プランでは27歳で結婚していると思っていた。
ただ、これは幼い頃はなく、中学3年生以降のものなのだ。一昨日か昨日の上履き覗いた彼を好きになってはじめて芽生えた願望である。それ以来、「将来の夢」というと、「そのとき好きな人と結婚しながら小説家(同じ中3のときにコバルトと出会い、あたしにも小説が書けるかも、と思ったのである。そんな簡単ではなかったが)」と思っていたのだ。
幼稚園の七夕の短冊に「将来の夢」を書いたのは記憶にある方もいらっしゃるかと思う(後に、こういうことを書く機会は、卒業等の寄せ書きなどにあるかと思った)。私はこれに何か「職業」を書くものだと漠然と思っていたのだ。
だから「星の瞳」のワンシーンは強烈に違和感を覚えた。
後に堀田あけみ氏が「さくら日記」でこの辺のことを書いているが、非常に納得した覚えがある(もっとも堀田氏も結婚願望の強い人で、30歳で写真家と結婚されているが。ちなみに氏はわたしが、尊敬している人の名をあげろと言われたら多分名前をあげるだろう人物である)。

ほかに思い出したこと。
1998年に大騒ぎして別れた彼氏と、付き合い始めてはじめてホテルに行ったときのこと。もう12年ばかし前のことである(そういえば阪神大震災があった後で「地震が来たら」などと言ってたっけ)。
まあいちゃいちゃして満足して、ふっと彼の素足を見た。
で、素直に言ったのである。
「足細ーい。ムカツク」
するとヤツは次のように答えた。
「ニューハーフになる気はないぞ」
当時なにを思ったかは忘れたが(ものすごい切り替えしにびっくりしたかもしれない)今思い返すと差別発言と取られかねない発言である。
まったくその道に興味はないのでそれを率直に言っただけなのかもしれないが(ただし、セーラームーンの同人誌を買い、門井亜矢氏のファンで、百合ものをよく読んでいた人である。同人誌の内容を歩きながら話してちょっと辟易したこともあった。「少女セクト」まで読んでしまった今から想像すると不思議な気もするが、わたしにセラムンは合ってなかったと思う)。
もっとも別れ間際に「あたしバイかもしれないんだよね」と言ったときは笑ってくれた(別れそうかもしれない女にそんなこと言われてもどうでもよかったのかもしれないか、本気にしてないのかもしれないが。自分でも真相はわからないし)。
この話をするのはたいてい男性なのだが(なぜだろう)、露骨にいやな顔をしたのは1人だけである。
弟は友達との笑い話にしていたし、知人の関西人・Tくんは酒の席で大声で「バイセクが」という単語を口にして私をあわてさせたが。両者とも本気にしてないのかもしれない。複雑だが、真相がわからないのでいかんともしがたいものがある。
まあ最近は「バイでもノンケでもどっちでもいいや」という心境になってきているが。
ただ、女性経験がないので、ちょっとしてみたい気もある。
でも今、妹にしたいという気持ちで片想いしている子はいるけど(元ネタはもちろんマリみて)、恋人にしたいという気持ちを持っている子はいないしな。というかそこまで惹かれたの中学時代のあの美しい先輩だけだしな。
しかしこれで自分のセクシュアリティを決めてしまうと、その手の感情は「思春期だけのこと」と言う証明の一端になってしまいかねないし、ねえ……。

「いちゃいちゃ」って便利な言葉だなー。