実はこーゆーテーマ大好きでして。愛妾でも王妃でも女性から入っていくくせがあります。榛名しおりファンとしてはわかりやすいかしらん。
本屋をぐるっとひとまわりして、タイトルを見てひと目で惹かれた本があったので、買って来ました。
「国王を虜にした女たち」です。
フランス歴代国王の数多い愛人の中から5人ピックアップして紹介した本。
デュ・バリ夫人、ポンパドゥール夫人、ディアヌ・ド・ポワティエは多少知ってました。デュ・バリはベルばらでアントワネットと女の戦いを演じたとして結構有名だからね。ベルばらで書かれたのと違って性格の素敵な方だったそうだけど。というかルイ15世は女性を選ぶのに性格重視だったらしい。
もっとも、王妃様を選ぶのには、降るほど来た肖像画を一つ一つ見て自分で「この人」と選んで、しかも選んだその人と、結婚当初の10年くらいとはいえ仲良く過ごしたのは素敵なことだと思う。「すごい美人」というのではなかったそうだけど、魅力的ではあったそうだ。というかルイ15世が若い頃女性に興味がなかったのは意外ではあります。どこかの資料によると彼の子どもって60人以上いるって話だから(そのうち10人は王妃マリー・レクザンスカが産んでるそうですが)。
モンテスパン夫人は……今回そのキャラクターにきちんと触れたわけですが、コメントを避けよう。すごく美しい人ではあったらしいですが。
アニエス・ソレルは今回初めて知りました。フランス初の「公式愛妾」。シャルル7世はよほど彼女にご執心だったみたい。シャルル7世がジャンヌ・ダルクに助けられた国王だってことこれで完璧に覚えました。これまで興味のない時代だったから。
家庭的に幸福だった王族ってあまりいないみたいですね。両親に早く死なれたりとか(ルイ15世、カトリーヌ・ド・メディシス)、シャルル7世ほどひどいケースもないだろうけど。
今回良かったのは、ディアヌを通してフランソワ1世のキャラクターに多少触れられたこと。女性を高く評価してる方だったらしい。まあこれが跡継ぎ息子アンリ2世を20歳近く年上の美女ディアヌに縛り付ける一生になったのかもしれませんが。
と考えるとカトリーヌは本当にかわいそう。子どもが産まれなくて宮廷を去ろうとする彼女を「いつか子どもに恵まれるから」と言って励ましたのはフランソワ1世の罪滅ぼしだったのか。それとも彼がフェミニストだったからか。ま、これはあたって25歳くらいから毎年妊娠して10人の子どもに恵まれるみたいですが。単に出産適齢期になったから? って、どうだろう。あんまり結婚や出産が早くてもまずいらしいとは、18歳で出産したことがある知り合いの女性が言っていた。
国王を虜にした女たち―フランス宮廷大奥史 (講談社+α文庫)
- 作者: 川島ルミ子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/12/20
- メディア: 新書
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