光原百合さんの「時計を忘れて森へ行こう」を読みました。
最初は説明が長くて「つまらなそうだから読み終わったら売っちゃおう」などと罰当たりなことを思っていたのですが、読めば読むほどさわやかな気持ちになりました。自然を感じられましたし。
自然には親しんできていなかったので、これから視力のことも考えて、少しは自然に触れようと思います。
主人公の翠は、自分で自分の気持ちに気づいているのかな? 途中謎だった置けどわかっているみたい。なかなかちゃっかりしたお子だ。
叙述ミステリの形式で(一応名探偵いるし)、人の心が抱える些細な謎をつづって行く。
ものすごい力量のある作家さんで、脱線の仕方も上手いし、すごいなと思いました。
ただね。この本高かったのよ。ハードカバーで。
文庫になっているのを今知ってすっごい悔しかった(文庫にしては高かったけど)。

- 作者: 光原百合
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1998/04
- メディア: 単行本
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