これに笑って百合小説の感想などなんかおかしいが、今年最後の読書感想ですんで。
「歌姫――ロジエル 虹色の楽譜」ですが。
よくあちこち飛ばされる二人ですこと。
今回は「歌」らしい事件。
「歌」をイチから新しくつくる部署もあるとのこと。
そこが事件に絡んでる。
見所はスイの男装髪染めつき。
だんだん読み手をぐいぐい引っ張っていって。
で、なくなっていて見つかった楽譜を見たいといいう欲求に抗えず、そして歌があれば歌いたいと言う欲求に抗えず(歌姫の歌いたいと言う欲求は食欲のようにあるのだそうだ。一部の歌手には備わってそうだね。吉田美和さんなんか、こんなこと言いたいのかもしれない)、封筒をあけて楽譜を見て歌っちゃうあたり、ユリアらしいと思った。
落ちの落ち。
あんた、神父首になったほうがいいのではないかい?