「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

2007年4月18日追記

今でもかなり好きな友情百合小説です。「簡易百合ブックガイド」(http://www.interq.or.jp/sun/kayoco/newpage10.htm)書いたときはほとんど隠し玉扱い? でした。そっちから転載。

ある架空の国に苦労した挙句、女王の座についた少女がいた(エリザベス1世の境遇にヴィクトリア時代っぽい時代背景でお話は進む)。彼女には親友がいた。親友の親や境遇、女に対する狭い見方しかなかった時代背景、など色々乗り越えて、二人は友情を続けてゆく、という話。
 女王さま(この女王さま口が悪くて好き)が親友に寄せる気持ちが、男の子が彼女に寄せる気持ちみたいなところもあったりして。女王さまが死ぬまで、親友はいい雰囲気だった男と結婚しないなど、いい感じかな、と。他にも女性が出てきて、19世紀頃の女性が社会進出を始める頃っぽい時代のお話だから、参政権の話なんかも出てきて。少し硬くて良いですよ。全4巻だから量も手ごろただし、お求めはお早めに。

けっこう、「ガールフレンズ」書くときに影響受けてるかもしれない。アレのヒントはガンダムWヒルデとリリーナなんですが。わしのガンダムW同人誌を、特に2002年以前に3冊以上読んだことのある人は大爆笑すること間違いなしな内容である。百合の定番・ピアノの連弾は入れましたけどね(あざとい?)。この小説のキャラクターに、王族でありながら割と口の悪い女性がいるし。
ええ、この小説のセシリア女王さま非常に大好きでした。主人公は、世間からはみ出してからカッコよくなったかな。主人公から婚約者を奪って結婚する女は、最初はいやな女だし、途中ろくでなしの夫(世間的には申し分ない男なんだけど、ただの無能男です)が失脚すると、自分が生活費を稼ぐと言い出すあたりは偉いけど(あたしに真似できるだろうか)、あんな男としか思えない男なのでこの女がなに考えてるかわかんないしね。もうひとり、植民地のお姫様・ブランカは、良くも悪くも規格外なおんなのこなので、当時は好きになれなかったし、今の感覚なら好きになるであろうはずが……。
言葉は女の子の範疇を外れすぎず、行動や言動で面白さを味わいたいタイプなのかあたし?

たまに日記に書く百合同人界の古株にして大物が、この作品をチェックしてらっしゃるとずいぶん前におっしゃってらしたけど、その後読むことはできたんだろうか? あ、上記の百合ガイド、背景色をもっと見やすい色にして、と言う要望が来ていたんですが、赤を使うのがコンセプトだったし……「ANGEL ATTACK」からそれ崩れてるので、今なら緑に変えても……?