「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

横浜市立大学エクステンション講座「人はなぜ物語るのか」第4回

今までけっこうサブカル的なこともやってきましたが、今回はやや硬い題材です。で、ブログの中身はいつも以上に講義を表現できてないかも。今日休んだ受講生は来月レジュメをもらってね。
「子どもの想像力:ファンタジーとイマジナリー・コンパニオン」
講師は、今回のこの講座トータルの監修も務めていらっしゃる、長谷川真里先生。
創作しているわけでも文学を研究しているわけでもないけど、児童心理学的に物語がどう関わるか、という切り口から語ってみたい、ということでした。
具体的な講座のきっかけは、「道徳性の発達」の研究をしていて、だったかな。現実場面のモラルジレンマ。この話をすると、題材に書いてない物語を作る人が多いんだって。自己実現の権利と企業の利益の問題で、勝手にハラスメント問題にしちゃう人とか。
人は曖昧な状況の時に物語を作るらしいけど(これって二次創作と近くない? と今思った)
で、2016.17年、長谷川先生トロント大学に留学したんですって。で、児童書の貴重書コレクションオズボーン・コレクションや、好きなイギリスの児童文学作家が書く舞台へ聖地巡礼に行ったとか。

今回レジュメが厚いんだけど、「本配布資料の撮影およびSNSへの投稿はご遠慮ください」と出てるので書いていいのか迷う。講義の後人と会う約束してたので、慌ててて確認取るの忘れちゃった。まあ、毎度レジュメ撮影しないで記事書いてるから、いいよね?

まず、想像の仕組みと発達の節目、から。思考は収束的思考と拡散的思考、前者が暗記能力で後者が想像力になります。
発達の節目は、まず生後9ヶ月、2番目が5.6歳、3番目が9歳。
大人と何かを見ていて、大人が見ていたから文化的に良いものだ、と思うようになるのが9ヶ月らしい、。
で、5歳は、「転びましたなぜならそこに石があったから」とちう可逆性を理解したり、する。記憶のスパンが3単位から4単位へ。
9歳は抽象的思考ができるようになる。記憶のスパンが7単位になる。

2歳と3歳でも、絵を見て物語を作る能力は格段に違うらしい。
5歳児が作った物語や10歳児がつくった詩を鑑賞した。他にも様々な物語。あと、フランダースの犬アメリカ版なるものも見ました。
日本人に共有されてるフランダースの犬の物語と、アメリカ版(ハッピーエンドなのよ!)が違い過ぎて、日本の映画会社が結末を変えてしまったとのことなので、両方のエンディングだけ。
読み聞かせなどによって物語の枠組み、作られ方などをわかっていると、子どもでもまとまりのある物語を作るんだそうです。

読者にミスリードさせる定番の短い物語が出ました。
外科医が夜勤している時に交通事故のけが人が運ばれてきた。父親と息子。この息子は外科医の息子だったという話。
外科医は母親だったという話なんだけど、ゲイカップルだったとか、私が勘違いして、外科医と本当の親子で死んだ父とはステップ親子と考えたとか。

さて、子どもは、魔法使いや妖精など、なぜそういったものに夢中になるのか。
サンタクロースがいないとわかってショックを受ける話とか。
イマジナリーコンパニオンとは、「想像上のお友達」。欧米の児童文学にはけっこう登場してくる。
アンネの日記赤毛のアン、最近だと思い出のマーニーにも。日本の作品だとトトロが典型なのかな。
辛い状況を救う存在だったりします。
2歳と5.6歳、10歳が多い。これは脳科学的に変わる時期なのだそうだ。設定はいろいろだそうである。双子とか、お姫さまとか。姿は本人にだけ見える場合が多い。大人になっても存在を感じる事例もあるとのことである。

フィクションが子供に与える力、というのは3種類ある。人生の楽しみ、自己の充実、苦境に耐える力、といったところである。

今回は、講義終了後人と会う約束があったので、交流会があったのかどうか知りません。次回訪ねてみようと思います。

さて、次回のテーマは確かメイドだったかな。研究してコミケにも参加なさってる方が講師らしい。なんで日本でメイドがああなったかも語ってくれるかな? 次回のレポートもお楽しみに!