「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

「白蓮れんれん」

大河ドラマ西郷どん」原作でまた話題? の林真理子が書いた、柳原白蓮の本を読んでみました。テレビ小説「花子とアン」放送時に友人ポジションで登場したから、副読本に読もうとした者が多いのか売れたと言ってたような。

白蓮さんが伊藤伝右衛門に嫁いでから、宮崎さんと駆け落ちして子供を産んで数年後、義理の妹が死ぬまでを書いています。17.8年くらいの話かな。

身分、教養、年齢の差もある。かなり残酷な結婚で話は始まる。
西山の実家が複雑だと言うフォロワーがたまにいるけど、本当に複雑な家庭ってここまでのを言うのよ(西山の伯父のところなんかもそうだけど)
夫が妾に産ませた娘や、夫の父親が妾に産ませた妹と仲良くなったりしていくけど、様々なひとの心情が丁寧に書かれてる。
歌の同人誌に参加して、そこで出逢った男性に片想いをしたりして。男性の妻と友人になったり。男性の方もまんざらでもないんだけど、踏み込んでは来なかったが。

そして大正9年、運命の男性と出逢う。
夫の妾に好きなひとができたり、歌の方の友人に愛人がいたり、北原白秋の元妻が出てきたりしながら、このあたりから話にスピード感が出てくる。
クライマックスは駆け落ち。でもって、宮崎さんの家に快く受け入れられて、と思ったら実家におびき出されて軟禁状態になったり。でもこの後柳原家ってスキャンダルに遭うんだよね。

白蓮さん、ワガママなような、とりあえず手放しで好きと言えないキャラクターだったです。