「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

みくしの百合関係のコミュに「百合とレズの違いって?」というトピックがあった。そこに書くものを考えているうちに思い出したものもあるので思い切ってここで全部発表してしまおう。

実際に書き込みしたものを編集してお送りします。

実際のセクシュアリティと、創作物のジャンルを示す登場人物のジェンダーと関係性を表現する言葉が分裂していても良いのではないかという方向に私は思えてきました。
百合が好きでレビューを書かれる方の中には、男女の恋愛にものすごく嫌悪感を示される方がいますけど(まあ、途中までいい感じだったのにラストで男性と、という作品を多く読んでショックを受けたという経験をした方に多い感じですが)、そういった方々が使う、「ヘテロ」という言葉の「蛇蝎のような」嫌い方をする表現に嫌気がさしていたことがあります(不快だったのでよほど自ブログで全部書こうかと思いました。百合業界にいられるかあやしそうだったのでなんとか我慢しましたけど)。まあ、この不快感がきっかけで出会った方に導かれるような感じで「実際のセクシュアリティと、創作物のジャンルを示す登場人物のジェンダーと関係性を表現する言葉が分裂していても良いのではないかという」思考に行き着いたわけです。
登場人物のジェンダーが縦糸だとしたら、学園ものとか幼なじみものとか教師と生徒とかオフィスものカフェものファンタジーSFといったくくりは横糸なのではないかと思います。で、わたしは縦糸より横糸を重視するタイプなのかもしれない。
とっちらかってまいりましたが、「百合」は女性同士の関係を描いた創作物の一ジャンル、「レズ」「ビアン」は女性同士で恋愛することを自覚するもののセクシュアリティの名前、という方向に割り切ってしまえれば良いのでしょうが、雰囲気の違いに敏感すぎて(ある雰囲気のものに)嫌悪感を持つ方もいらっしゃるからこういう議題も起こり得るのですし、難しい問題ですね。いつか「こんな議題があったよね」と笑って言える日が来ると良いですね。自分の好む雰囲気と違うからといってそういうものを実在のセクシュアリティを使って貶めるのはそのセクシュアリティで生きている(すみませんこの当たり日本語が不自由です)方にはひどく失礼な話ですし(中には「レズビアンあっての百合作品」という発想*1で「レズ」という言葉を好意的に使用してますと語る百合好きの方もいるようです→http://www.tsubaki.sakura.ne.jp/~elan/lily/les_word.htm
このページを読んでみてください。かなり参考になることが書いてあります。100%賛成しきれるかというと語弊があるのが偽らざる気持ちなのですが)。



以下、現在の偽らざる気持ちを語ると、情報サイトで新刊物件を見ていても買って読んでみたいと思うものがないような気になるのだ(たとえば「ささめきこと」は、主人公に思われている女の子が無神経な気がするのでそんな無神経な人間に片想いしているような話をわざわざ百合で読みたい気がしない。「セクシュアリティ的には問題がないのに友達の位置をキープしてなきゃ好きなひとのそばにいられない」という話は、百合ものでは珍しいのかもしれないが、男女ものでさんざん読んだので*2もうお腹いっぱいな感じがしているという心境なのだ。とりあえず「今は」手を出さないでおこう)。

同じ恋愛ものの創作物の話をしているのに、主人公ふたりのジェンダーが違うだけで、片方は専門用語があるのにもう片方はセクシュアリティ用語を使ってしかも特定のセクシュアリティを貶めているというのは不公平な感じがしています。どんなセクシュアリティでもろくでもない人間はいるんだろうし、同性同士の関係だけが対等でない場合もある(いわゆる「真紅の薔薇と砂糖菓子」*3パターン今じゃ嫌いだしわたし→男女の恋愛ものだと年上女もの萌えなので、娘役ちゃんがオトナっぽいと少し改めてきてますけどね)し、異性でも対等な関係として結婚生活を送っているケースもあるらしい。

いくつかの百合情報サイトから締め出される可能性があるのでこれまで勇気が出なかったが、思い切って書きました(こういうこと書いてみるとやっぱ少数派なのかもあたしって)。

*1:これは正しそうな気がする

*2:こういう話が大得意なオンライン作家さんもいらっしゃるし

*3:この言葉はこのブログ内で検索するとたまに出てきますのでやってみてくださいませ